オリンパスは11月17日、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠した1.25倍テレコンバーター内蔵の超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を発表した。価格は1,100,000円(税込)。受注生産方式で2021年1月22日に発売する。

  • 1.25倍テレコンバーター内蔵の超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」。5軸シンクロ手ぶれ補正に対応し、1,000mmでも手持ち撮影可能だという

ズーム全域において開放F値4.5とした超望遠ズームレンズ。1.25倍テレコンバーターを内蔵し、最大1,000mm相当(35mm判換算)の焦点距離をサポートする。別売の2倍テレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」と組み合わせれば、最大2,000mm相当の超望遠撮影も可能。手ブレ補正機能は5軸シンクロ手ぶれ補正機能で、世界最高クラスとなる8段(300mm時)の補正効果を達成。これにより、1,000mm相当の撮影時でも手持ちでの撮影が行える。

  • テレコンバーター内蔵の超望遠ズームレンズとは思えないほどコンパクトな仕上がりだ

  • 縦位置グリップ一体型のOM-D E-M1Xと組み合わせるとバランスがよい

  • ボディ側の手ブレ補正機構とシンクロさせて手ブレ補正の効果を高める5軸シンクロ手ぶれ補正機能に対応する

レンズ構成は18群28枚。新開発の大口径EDAレンズとスーパーEDレンズ×4枚を組み合わせ、色にじみやフレアを抑え周辺まで優れた解像力を発揮する。独自のコーティング技術「Z Coating Nano」では、逆光下などでもヌケのよいクリアな描写が得られる。

  • レンズ構成

鏡筒の素材にはマグネシウム合金や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用。レンズフードはカーボンファイバー製で、強度と精度を確保しつつ、重さを1,875gに抑えている。IPX1の防滴性能を備え、遮熱塗装は太陽光の赤外線を高効率で反射。レンズ内の温度上昇を抑えて安定した光学性能を引き出す。最前面のレンズにはフッ素コーティング済みで傷もつきにくい。

そのほかの仕様は以下の通り。

  • 最大撮影倍率: 0.12倍(W)/ 0.29倍(T)、×1.25時 0.15倍(W)/ 0.36倍(T)
  • 最大撮影倍率(35mm判換算): 0.25倍相当(W)/ 0.57倍相当(T)、×1.25時 0.31倍相当(Wide)/ 0.71倍相当(Tele)
  • 最近接撮影範囲: 139.5×104.8mm(W) / 60.7×45.6mm(T)、×1.25時 111.6×83.9mm(W)/ 48.6×36.5mm(T)
  • 最短撮影距離: 1.3m
  • 絞り羽枚数: 9枚(円形絞り)
  • 最大口径比: F4.5(内蔵テレコンバーター×1.25時 F5.6)
  • 最小口径比: F22(内蔵テレコンバーター×1.25時 F29)
  • フィルターサイズ: 95mm
  • 最大径: 約115.8mm
  • 長さ: 約314.3mm
  • 重さ: 約1,875g