東京のJR有楽町駅近くにあるエプソンの体験型ショールーム「エプソンスクエア丸の内」にて、ファッションデザイナー/アートディレクターとして活躍する鷺森アグリさんがデザインを手がけた展示会「Textile and Interior Printing Exhibition inspired by AGURI SAGIMORI」が11月17日~12月9日に開かれる。展示されている華やかな布製品やアクリル板は、すべて同社のインクジェットプリンターを用いてプリントされたもので、実際に触れて質感も体験できる。インクジェット技術の新たな可能性を紹介する注目の展示会となりそうだ。開館時間は11~17時で、入場は無料。

  • 鷺森アグリさん(右)がデザインを手がけた展示会「Textile and Interior Printing Exhibition inspired by AGURI SAGIMORI」が、エプソンの体験型ショールーム「エプソンスクエア丸の内」にて開催される

今回は、コロナ禍で失われた春を自身の部屋に持ち込むというコンセプトの「ROOM」と、コロナ時代を象徴するアクリルパーティションをイメージした「SHOP」の2つの空間を用意。すべての展示物は、昇華転写プリンター「SC-F10050」やレジンインクを搭載した「SC-R5050/R5050L」、UVインクを搭載した「SC-V7000」をはじめとする業務用インクジェットプリンターを使ってプリントされている。

  • コロナ禍で失われた春をイメージした作品を手数展示。色鮮やかなクッションカバーやカーテンなどの展示物は、すべてエプソンのインクジェットプリンターでプリントされたものだ。プリントというと平面的な用紙を連想するが、立体的なものになると印象がだいぶ異なる

  • 床に敷かれたラグも、プリンターで印刷したものを転写して作られた

  • 2色の蛍光インクでプリントできるインクジェットプリンターでプリントした着物。ブラックライトを当てると美しく光る

  • アクリルパーティションをイメージして作成したオブジェ

  • 奥のタペストリーは、PVC(ポリ塩化ビニル)にプリントされている。鉱物のアップと空撮写真を組み合わせてデザインしている

  • こちらはアクリルパネルにプリントしたものを組み立てたテーブル

同館の2階には、鷺森さんがデザインを手がけた横幅26mの巨大ウォールも設置している。「春から冬」「朝から夕」へ時間の経過をデザインしたもの。木が用いられた壁には壁紙に、金属製のドアには塩ビシートにプリントした壁紙を貼り付けているが、素材が異なる壁紙でも色がちゃんと合うようにしている。巨大ウォールの見学は無料だが、時間指定の申込制となっている。

  • 2階フロアに設けられた巨大ウォール。横幅は26mもある

  • 木製の壁(右)と金属製のドア(左)は異なる素材の壁紙が用いられているが、色合いはピッタリ合っている

  • ビックカメラ有楽町店のはす向かいという好立地にある「エプソンスクエア丸の内」