米OculusがQuestプラットフォームの「v23ソフトウエアアップデート」の提供を開始した。「Oculus Quest 2」が90Hzのリフレッシュレートを標準でサポートし、「Oculus Move」「App Gifting」などを利用できるようにする。またベータ提供だった「Oculus Link」が正式版になる。
Oculus Quest 2のリフレッシュレートは72Hzだが、これまで実験的機能としてオプトイン方式でホーム環境、Explore、ストア、ブラウザ、Ocuous TVなどを90Hzモードで動作させられるようになっていた。v23で全てのシステムソフトウェアがデフォルトで90Hzで動作し、また対応するアプリも90Hzで利用できるようになる。「SUPERHOT」「Echo VR」「Beat Saber」「Vacation Simulator」「Job Simulator」「Racket: Nx」「Space Pirate Trainer」などが90Hzに対応するアップデートを提供する予定。
「Oculus Move」は、システムレベルで機能するフィットネストラッキング機能。「Beat Saber」や「Arizona Sunshine」のような体を動かすゲーム/アプリで遊ぶなど、QuestおよびQuest 2を使ったVR体験全体から推定カロリー消費量やアクティブに動いていた時間などを記録し、ユーザーが確認できるようにする。毎日の目標を設定することも可能。1週間以内にロールアウトを開始するが、少しずつ提供規模を拡大していく予定で、v23にアップデートしてもMoveが利用できるまでしばらく時間がかかる可能性がある。
「App Gifting」は、Oculus Storeでの購入時に「Buy for a Friend」を選んで、友達や家族にゲームやアプリをプレゼントできる機能。ギフトメッセージを付けることも可能だ。11月後半にロールアウトを開始する。
「Oculus Link」は、PC不要でワイヤレスで遊べるスタンドアロン型のQuestシリーズを、「Oculus Rift S」と同じようにケーブルでPCに接続してPC用VRデバイスとして使用できるようにする。ベータ提供が続いていたが、昨年11月の機能提供開始から1年の節目に正式版に移行させた。v23では、Quest 2でOculus Linkも90Hzのリフレッシュレートをサポートし、ユーザーはOculus PCアプリで90Hz/ 80Hz/ 72Hzを切り替えられる。また、PCのグラフィックカードの性能をより引き出すように変更し、ビジュアル品質をコントロールするグラフィックス設定のインターフェイスを改善した。