グローバル化が進む現代において、英語の重要性が高まる一方、英語に対して苦手意識を抱いている方は少なくありません。本記事を読んでいる方の中には、「改めて英語を勉強したい」と考えている方も多いでしょう。
しかし、仕事が忙しいと、なかなか英会話教室に通う余裕は作れないもの。そこで本記事では、手軽に手に入る「本」を活用した英語の勉強法、および勉強を始めるにあたっての計画の立て方について紹介します。
英語学習の計画を立てよう
これまで何度か「英語を勉強しよう」と決心した経験はあるものの、その度に挫折してきた――。そんな方は、勉強の「計画」に問題があったのかもしれません。英語学習における挫折の理由にはさまざまなものがありますが、中でも特に大きな割合を占めているのが「計画性のなさ」です。
どんなに時間を割いて勉強をしても、計画がしっかりしていなければ身につきません。そこで、まずは英語学習の計画を立てる方法を紹介します。
英語学習のゴールを策定する
英語学習の目標・ゴールを定めることで、モチベーションの向上につながります。
「なんとなく英語を勉強したい」という曖昧なモチベーションであれば、せっかく立てた計画も無駄なものになってしまう可能性が高いです。まずは「海外旅行でちょっとした意思疎通ができるようになりたい」「TOEICのスコアで800点をとりたい」など、具体的な目標・ゴールを決めましょう。
目標・ゴールを立てたら、次はどれだけの期間でその目標を実現したいかを決めます。期間が決まったら、逆算でやるべきことを決めていきましょう。
現在のレベルを確認する
まずは、中学や高校時代に使っていた教科書や参考書などを軽く読んでみて、自分の現在のレベルを確認しましょう。手元に学生時代の教科書や参考書がないようであれば、ネット上で高校受験・大学受験レベルの問題を探して解いてみるのもよいでしょう。
中学レベルの教科書をある程度理解できるようであれば、基礎知識は身についているものと判断してよいです。また、高校レベル、大学受験レベルの英語を理解できるようであれば、さっそく応用まで対応できるレベルと言えます。
なお、この段階で本をわざわざ購入する必要はありません。手持ちの教材やネットなどから、無料で閲覧できる教材はいくらでもそろっていますので、それらを有効活用してください。
自分に足りないものは何なのかを考える
自分自身の英語の理解度がわかったら、次は足りない知識について考えてください。例えば、中学生向けの教科書が理解できない場合、そもそもの英単語をあまり理解できていない可能性があります。さらには、文法への理解もできていないかもしれません。
また、中学生向けの教科書は理解できるものの、高校生向けの教科書は理解できないという場合には、語彙力や応用的な文法の使い方への知識、品詞への理解などが足りない可能性があります。
このように、自分に足りないもの、これから身につけなければならないことをぼんやりとで構わないので、いくつかピックアップしてまとめていきます。
何から学んでいくのかを決める
続いては何から学んでいくのかを決めていきます。先ほどピックアップした自分に足りないものの中から、優先順位をつけていきましょう。
学ぶべきことは、自分の目標によって変わってきます。「海外旅行で現地の人とコミュニケーションをとれるようになりたい」のであれば、日常会話で使えるセンテンスの理解や、発音、リスニングなどの能力が重要になります。また、「TOEICのスコアを伸ばしたい」のであれば、語彙力と文法への理解、リスニングなどを総合的な勉強が必要となります。
自分に足りないものと最終的な目標を照らし合わせながら優先順位を決めていきましょう。
英語学習の計画表を作成しよう
学ぶべき内容と優先順位、達成したい期間が決まったら、計画表を作成しましょう。計画表にはいろんな形がありますが、常に今すべきことが一目でわかるようにできるだけ具体的なものにしましょう。学ぶべき内容がピンポイントな場合、そこに集中して学習できる計画を立てれば問題ありません。
逆に単語、文法、発音、リスニングなどを総合的に学びたい場合は具体的なスケジュールを立てることが大切です。できれば、1週間単位ではなく1日単位で学習のスケジュールを組むことをおすすめします。毎日、時間を決めて英語学習の予定を立てることによって、計画的な英語学習が可能となります。
英語をマスターするためにおすすめの本
英語を勉強するためのツールとして、今も昔も変わらず使われているのが書籍です。書店などに行けば専用のコーナーが設けられているほどに、多くの書籍が販売されています。最後に、その中でも特に英語学習に役立つ本を3つほどピックアップしてご紹介しましょう。
『英語上達完全マップ - 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法』(森沢洋介著)
英語学習の基本的な方法からわかりやすく解説されていることで人気の本です。
これから英語の勉強をはじめたいという方から、ある程度基礎はできていてTOEICのスコアを伸ばしたいという方まで幅広く対応できる書籍となっています。
『英語上達完全マップ - 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法』(森沢洋介著)
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『村上式シンプル英語勉強法』(村上憲郎著)
続いては、前Google日本法人名誉会長の著者による学習本を紹介します。こちらは、一般的な英語学習本とは少し違った視点から英語を学ぶ方法を紹介している本です。
英語学習において挫折しやすい部分をうまく省略することによって、よりシンプルに英語を「使える」ようになる方法がわかりやすく解説されています。他の英語学習本で挫折してしまったという方にこそ読んでいただきたい1冊です。
『村上式シンプル英語勉強法』(村上憲郎著)
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『海外ドラマはたった350の単語でできている』(Cozy著)
日本でも大人気の海外ドラマが好きな方におすすめの1冊です。本のタイトル通り、その名の通り、著者はさまざまな海外ドラマで使われている単語を調べており、それをベースにして英語を身につける方法が紹介されています。人気YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で紹介されたことでも話題を集めました。
『海外ドラマはたった350の単語でできている』(Cozy著)
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以上、英語学習の方法について紹介しました。
今までに英語を勉強しようと決意しても、なかなか身につけることができずに挫折してきたという方も多いでしょう。しっかりと現状を把握した上で、計画を立てれば英語を学ぶのはそれほど難しいことではありません。早速挑戦してみましょう。