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【この記事のエキスパート】
性教育専門助産師:山内 さくら
赤ちゃんが好きすぎて助産師になり21年。
助産師として約400件の分娩介助や8000人以上の家族と関わるなか、多くの望まぬ妊娠や中絶、虐待等を目の当たりにし、性教育の必要性を痛感する。
イギリスにてアロマセラピー(IFPA)、リフレクソロジー(ITEC)、Bachフラワーレメディー等の資格を取得し、セラピストやクリニックでの通訳、ベビーシッターとして働きながら7年滞在。
帰国後、4人の子どもを育てながら現在は中学校での「いのちの授業」や、お母さん向けの性教育講座、講演会講師としても活動。
「すべての赤ちゃんが愛されて生まれてきますように」そんな想いを込めて、壱岐島(長崎)を拠点に全国で活動中。
赤ちゃんのミルク作りに使う調乳水。赤ちゃんの胃や腎臓に負担のないお水、粉ミルクの栄養バランスを崩さないお水など、安全面にもこだわりたいですよね。本記事では助産師に取材のもと、そんな調乳水の選び方とおすすめ商品を紹介していきます。
赤ちゃんのミルク作りに使うお水
調乳水とは?
調乳水(調乳用水)とは、赤ちゃんのミルクを作る(調乳する)ときに使う水のことです。もちろん、水道水を沸かして粉ミルクを調乳することはできますが、水道水が使えない場合やお水にこだわりたい場合などに調乳水は便利です。
粉ミルクからミルクを作るのに適している水、適していないお水があるので、解説と選び方を紹介していきます。
赤ちゃんのミルク作りに!
調乳水の選び方
赤ちゃんのミルクの調乳水に適しているのは軟水。軟水のミネラルウォーターか、赤ちゃんの調乳用に市販されている純水を使うことができます。どんな成分が入っているのか、産地などを調べてチェックすると安心ですね。
軟水ミネラルウォーターか、純水を選ぶ
調乳用水にはミネラルウォーターと純水の2種類がよく使われます。それぞれの特徴をみていきましょう。
手軽に購入できる「ミネラルウォーター」
ミネラルウォーターには硬水と軟水があります。成分に含まれるミネラル成分の硬度によって、120mg/Lを超えると硬水、120mg/L未満のものを軟水といいます。(WHOの基準による。日本では100mg/L以下を軟水としている場合もあります)
ミネラルの量が多いと、赤ちゃんの胃や腎臓に負担がかかったりミルクの栄養バランスが崩れてしまったりするため、粉ミルクの調乳に使う際は軟水を選びましょう。軟水のなかでもできるだけミネラルの少ないタイプを購入するとより安心です。
ミネラルウォーターは硬水もあるので購入時に注意が必要ですが、スーパーやコンビニなどで手軽に手に入るのがうれしいですね。
不純物が除去されている「純水」
純水とはミネラルなどの無機物や細菌などの不純物を除去した純度の高い水のこと。粉ミルクのミネラルバランスを崩すこともなく、赤ちゃんの内臓に負担をかける心配もありません。
純水の便利な使い方には、調乳時の湯冷し代わりとして使う方法があります。お湯で溶かしたミルクに加えると適温に冷ますのを時短でおこなえます。
和光堂やピジョンなど育児メーカーが赤ちゃん専用として販売しており、赤ちゃん用品店や薬局、大きなスーパー、通販などで購入することができます。
殺菌方法に着目しよう
水の殺菌方法にはさまざまな種類があります。また、殺菌の種類によってミネラルウォーターは分類されます。ここではミネラルウォーターの4つの分類と、どんな殺菌方法で処理された水が赤ちゃんの調乳水として適しているかを解説しましょう。
ミネラルウォーターは殺菌方法により4つに分類される
日本のミネラルウォーターは、殺菌方法の違いにより「ナチュラルミネラルウォーター」「ナチュラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」の4つに分類されます。
ナチュラルミネラルウォーターは沈殿、ろ過、加熱殺菌したタイプで、「ナチュラルミネラルウォーター」と表示されます。ナチュラルウォーターは物理的、化学的な処理を行なっていないもの。ミネラルウォーターはナチュラルミネラルウォーターのなかでも、ミネラルを調整したり、品質を安定させ紫外線やオゾンによる殺菌などの処理を行なったりして品質を安定させたものです。
ボトルドウォーターは処理方法の制限がないもので、純水や水道水がこれに含まれます。
複数の方法で殺菌処理されているとより安心
加熱殺菌には加熱による除菌効果が期待できる一方、水の味が落ちるデメリットもあります。オゾン殺菌は高い殺菌効果があるものの酸素が残ります。
ろ過除菌は一般的な方法ですがフィルターに雑菌がいる場合があるなど、いずれの方法もよい面と気になる面があります。そのため、どの殺菌方法だから安心ということではなく、複数の殺菌方法で処理されている水を選ぶのがよいでしょう。
家庭でミルクを調乳する際にも加熱して殺菌しましょう。
加熱殺菌する方法が一般的
一般的に赤ちゃんのミルク用の調乳水を使用する際は、水道水や浄水器の水を加熱殺菌する方法が一般的です。加熱殺菌をする理由としては、赤ちゃんの体に抵抗力や免疫力がまだ少ないため。
水道水や浄水器の水の中には様々な菌が存在して、そのまま調乳水として使うと食中毒や下痢などの原因にもなってしまう可能性があるので、使用する際は一度沸騰させて「湯冷まし」を作ってから調乳水として使用しましょう!
ミネラルウォーターは産地にこだわってみる
野菜や肉、魚などを購入するときは産地を気にする方も多いですよね。赤ちゃんに与える飲みものなので、調乳用の水にミネラルウォーターを購入するときは軟水であることだけでなく産地もチェックしましょう。
採水地が書かれていれば、どんなミネラルがどれぐらい含まれているかも確認することができて安心です。
助産師からのアドバイス
【エキスパートのコメント】
調乳用水はミネラルウォーターならなんでもいい、沸騰させた水なら大丈夫だと思っている方も多いようですが、赤ちゃんの体を守るためにも安全なお水を選びたいですね。
常温のミルクは雑菌が繁殖しやすいので、飲ませた後の哺乳瓶の取り扱いにもご注意ください。調乳水ではありませんが、防災用に液体ミルクを数本買っておくのもおすすめです。急な外出にも便利ですよ。