• LG VELVET L-52A。2画面で使える専用ケースが装着できます

ドコモ5Gスマホの一角として、LGの“2画面化”スマホ新モデルが登場しました。その名は「LG VELVET L-52A」。12月以降に発売予定です。このスマホの特徴は、画面付きケースを装着して「2画面化」できること。春モデルのLG V60 ThinQ 5Gと同じコンセプトです。

ただし今回のLG VELVETはスマホ単体(ケースなし)でも販売されます。2画面を使わなくても、先進デザインの薄型5Gスマホとして、ドコモ冬春ラインナップの中では、どちらかというとお手頃な価格で購入できます。

  • LG VELVET L-52A。カラーはオーロラグレー、オーロラホワイトの2色

2画面化ケースは軽量化。より実用的に

LG VELVETは、単体ではスタイリッシュな佇まいの薄型スマホとして使え、専用ケースを装着すると2画面スマホになるという2つの顔を持つ5Gスマートフォンです。専用ケースにプリントされたVelvet(ビロード)のような波目模様も優雅です。

2画面ケース「LG DUALSCREEN(デュアルスクリーン)」を装着すれば、2つのアプリを同時に開いくマルチタスク作業が快適に行えます。たとえば1つの画面ではLINEで予定を調整しながら、もう1つの画面でカレンダーに追加する、といった使い方が便利です。

さらに、独自のカスタマイズによって、ゲームアプリなども2画面同時に起動できます。画面を開いて放置しておくゲームを動かしながら、他のゲームを遊ぶといった芸当も、LG VELVETなら可能です。

  • ケースを付けたLG VELVET。右の画面が本体、左の画面がケース搭載の画面です

  • 横表示ももちろん可能。上の画面で地図を開き、下の画面でニュースをチェックする、といった使い方もできます

また、2画面の片方をゲームコントローラーとしても利用でき、Bluetoothコントローラーに対応するゲームであれば操作可能です。アクションゲームやレースゲームをガッツリ遊ぶには便利な機能です。

  • 白いボディには白のデュアルスクリーンが用意されています

2画面で持った時の重さはネックとなりがちですが、ここでは大きな改善がなされています。LG V60 ThinQ 5Gと同じ画面サイズのまま、本体は約180gと、LG V60 ThinQ 5Gの約218gより40gほど軽量化しています。さらに、ケースをつけた状態では約309gと、こちらもLG V60 ThinQ 5Gの353gから40gちょい軽くなりました。

たかが40gですが、されど40g。使用感にはかなり違いがでてくるでしょう。前モデルはケース装着でスマホ2台分ほどの重さになっていましたが、LG VELVETでは(モノによりますが)文庫本2冊分程度に収まっている格好です。

  • ケース表面には、本体に届いた通知や時間などを表示する画面も

本体、2画面化ケースとともに画面サイズは6.8インチ。解像度はフルHD+で同等です。ただしHDR対応は本体側のディスプレイのみとなっています。形状は本体側がカーブディスプレイ(左右が沿った形状)で、ケース側はフラットなタイプです。ケース側にカメラはありませんが、本体側と同様、上部にノッチ(切り欠き)があります。

ケース経由の充電端子は前世代と同じく、専用のマグネット端子となっています。付属のケーブルでしか使えませんが、ワンタッチで電源ケーブルの付け外しができるのはお手軽です。

  • ケースと本体はUSB Type-Cで接続。ケース装着時は専用のマグネット端子で充電します

  • ケースを装着すると、単体よりも厚みが出てなんだか西洋の甲冑を思わせます。そのぶんケースを外して出てくるスリムな本体の“別物感”はかなりのもの

お手頃な価格帯でも性能は準ハイエンド級

LG VELVETからケースを外すと、また違った印象を受けます。力強さと、いい意味での無骨さを感じるボディから、艶やかなスマホがでてきた! といった意外さも楽しめます。

  • LG VELVET本体は大画面ながらスリムで持ちやすいデザイン

本体は7.9mmと、5Gスマホの中では厚さが控えめ。左右が弧を描くカーブディスプレイのため、より薄く感じます。上下の額縁も控えめですが、インカメラの切り欠きがやや大きめです。1,600画素とセルフィー(自分撮り)には十分な高解像度のインカメラが入っているため、やや大きいのは致し方ないことでしょう。

  • 側面もカーブ状の3Dアークデザインを採用。仕様よりも薄く見えます

発色の良い有機ELディスプレイで、映画を観るにもSNSに使うにも取り回しの良いサイズ感。やや縦長ですが、映画を再生したときに左右に手で持つ部分が確保されていると考えれば、これがちょうど良いようにも思えます。ステレオスピーカーのサウンドも良好で、テレビの技術を応用したという3D音響技術によって、立体感のある音が鳴ります。

  • オーロラグレーはブラックに近い色

  • オーロラホワイト。名前の通り、オーロラのような鮮やかな光の反射をします

  • 底面にはUSB Type-Cとイヤホンジャック、ステレオスピーカーの片側を搭載(もう1つは上面)

暗所にも強い3眼カメラ

背面カメラは広角4,800万画素、超広角800万画素、深度用500万画素という3レンズ構成。中核の広角カメラの解像度を生かし、デジタルズームは10倍まで拡大可能。暗いシーンでもはっきりと写せます。

  • 雫が連なっているようなデザインの3眼レンズ+フラッシュ

  • 真っ暗な箱の中を、LG VELVETのカメラで写しているところ。相当な低照度と思われますが、被写体を捉えています

デュアルマイクで立体感のある音を録音できるのもポイント。スマホ単体で録音可能で、耳に心地の良い音「ASMR」を撮る専用モードも備えています。

ドコモでの扱いはお手頃な価格帯の「スタンダードモデル」ですが、性能は準ハイエンド級。OSはAndroid 10を搭載。チップセットはSnapdragon 765Gで、メモリは6GBと、2020年の5Gスマホとしては標準的な構成になっています。ストレージは128GBで、1TBまでのmicroSDを追加可能です。

このほか、ワイヤレス充電や防水防じん、おサイフケータイもサポートしています。なお、本体は防水仕様ですが、ケースは防水非対応となっています。ちなみにケース装着時もおサイフケータイの利用は問題ありません。

2画面ケースが欲しいなら購入時に!

2画面ケースが特長のLG VELVETですが、“ケースなし”での単体購入も可能です。その場合は2万円程度安価になります。

ただし、ケースは単体では販売されず、保守部品としての単体購入もできません(なお、ケースだけを修理に出すことは可能です)。カラーはオーロラグレーとオーロラホワイトの2色で、それぞれケースあり・ケースなしの2セットの計4パターンの展開となります。

ケースなしなら割安な5Gスマホとして魅力的ですが、2画面ケースは購入時に選ぶ以外に入手の手段が限られていることは、購入前の悩みどころになりそうです。

  • 左から順に、デュアルスクリーン付きのLG VELVET、LG VELVET単体、ゲスト登場(持参)のiPhone 12

LG VELVET L-52Aの主な仕様

  • OS: Android 10
  • CPU: Qualcomm Snapdragon 765G
  • 内蔵メモリ: 6GB
  • ストレージ: 128GB
  • サイズ: W74×D7.9×167mm
  • 重量: 約180g
  • ディスプレイ: 約6.8インチ 有機EL
  • メインカメラ: 約4,800万画素(標準)+800万画素(超広角)+500万画素(深度)
  • インカメラ: 約1,600万画素
  • バッテリー容量: 4,300mAh
  • モバイル通信:5G(sub6)/4G LTE
  • 通信速度(4G): 受信最大1.1Gbps/送信最大131.3Mbps
  • 通信速度(5G): 受信最大2.1Gbps/送信最大218Mbps
  • 防水/防塵: ○/○
  • 生体認証: ○(指紋認証)
  • ワンセグ/フルセグ: ―/―
  • おサイフケータイ: ○
  • 接続端子: USB Type-C、3.5mmオーディオジャック
  • カラーバリエーション: オーロラグレー、オーロラホワイト
  • 直販価格(税込・単体モデル): 70,488円(一括) / 46,992円(スマホおかえしプログラム適用時) 
  • 直販価格(税込・デュアルスクリーンセット): 88,704円(一括) / 59,136円(スマホおかえしプログラム適用時)