きょう13日に放送されるフジテレビのドキュメンタリー番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(25:20~ ※関東ローカル)では、関西ジャニーズJr.のユニット・なにわ男子を特集する。
なにわ男子は今年1月、デビュー前にもかかわらず京セラドーム大阪でAぇ! group、Lil かんさいたちと共に、関西ジャニーズJr.として初の単独ライブを行い、3公演で13万5,000人を動員。さらに、今秋からは初の全国ネットでの冠番組が決定した。そんな飛ぶ鳥を落とす勢いだが、コロナ禍により3月に予定していた両国国技館ライブが中止になり、ドラマ撮影も延期に。
道枝駿佑は「悔しいですね、コロナのせいでって考えたら」と語り、西畑大吾は「あの時はマジで先が見えへんかった。暗闇の中を手探りで進んでいるような感覚だった」と当時を振り返った。
この夏、関西ジャニーズのアイドルたちによる生配信ライブプロジェクトが始動。なにわ男子も、ホームグラウンド大阪・松竹座での無観客生配信ライブを控えていた。今回はこれまでのように先輩に頼っていられない、自分たちで曲目や演出を考えなければならなかった。
そうした中、ステージ衣装のデザインに少しずつ携わるようになったのが、最年少18歳の長尾謙杜。衣装の担当に、自分のイメージを遠慮がちに、しかししっかりと伝える姿があった。
最年長の藤原丈一郎は、後輩たちのコントライブの演出を担当。自身が得意とする笑いのスキルを存分に生かし、子どもたちに舞台の楽しさを伝えていく。ステージでの立ち振る舞いや声の出し方まで、具体的にアドバイス。メンバー個々が輝けるフィールドで、着実に能力を伸ばしていた。
藤原は「関ジャニ∞からジャニーズWEST、WESTから関西ジャニーズJr.へ。でも、関西ジャニーズJr.の中でも“縦のつながり”という伝統があると伝えていかないといけない」と語る。
迎えたライブ本番。夏ソングメドレーでは、手持ちカメラで自らを映し360°回転するなど、臨場感を創出。公演のテーマは“ゼロ・ディスタンス”。画面越しでも至近距離で空間を共有し、観客全員が最前列で参加できる演出で、ファンを喜ばせた。「KAGUYA」は両国国技館で披露する予定だった楽曲。桜や水面をモチーフにしたきらびやかなセットを背景に、メンバーは和傘を使って幻想的な和の世界観を作り上げた。
コロナ禍でエンタテインメントの存在意義が問われた今年。立ち止まることを余儀なくされた彼らが、「アイドルにできること」を懸命に考え抜いた時間でもあった。西畑は「アイドルは誰にでも必要かと言われたら必要じゃないけど、必要としてくださる方がいるならば、僕たちはこれからも頑張っていかないといけない」と力説。
自粛期間の充電で蓄えたすべての力を出し切り、再びステージで輝く姿を見せたなにわ男子。7人が過ごしたかけがえのない、濃密なひと夏の記録を伝える。
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