WOWOWで2021年4月に放送を予定している中井貴一主演の連続ドラマ『華麗なる一族』に、内田有紀と麻生祐未が出演することが明らかになった。
原作は山崎豊子。大阪万博を間近に控えた日本の高度経済成長期を舞台に、富と権力獲得の手段として関西の政財界で閨閥(けいばつ)を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介(中井貴一)を中心に、一族の繁栄と崩壊が描かれてゆく。
内田が演じるのは主人公・万俵大介(中井)の愛人である高須相子。表向きは住み込みの家庭教師だが、抜群の美貌と恐ろしいまでの政治力を武器に、時として万俵家の娘たちをも圧倒し、大介を手懐けている存在。そして麻生が演じるのは大介の妻・寧子。京都の公卿華族の子爵を父に持つ彼女は、相子にその座を奪われながらも子どもたちの幸福を第一に願う母性の持ち主。時代とはいえ、妻妾同居という異様な状況の下、この二人の女性が万俵家の運命にどのように関わっていくのか。非常に興味深いキャラクターであることは間違いない。
内田は「高須相子は万俵家に関わるキーマンとして大切な役どころですが、彼女の芯の強さと、心の奥底にある女性としての寂しさを丁寧に表現していきたいと思います。また、彼女は私がこれまで演じたことのない女性像。40 代の女優として、自分でも見つけられなかった新しい顔を探し当てたいと思ってます」とコメント。
麻生は「『華麗なる一族』の一員に選ばれ、とても嬉しく光栄に思っています。今まで寧子を演じてこられた名優の方々に恥ずかしくないよう、慎重に演じたいと思います。時代や環境が違っても、家族や社会を取り巻く人間関係は普遍的なもの。そんな人間模様の面白さが詰まった名作です。自由を制限された世界で精一杯、寧子なりの幸せを見つけていきたいと思います」と語っている。