俳優の濱田岳と女優の松本まりかが、フジテレビ系スペシャルドラマ『教場II』(来年1月3日・4日21:00~)に出演することが11日、明らかになった。
木村拓哉が警察学校“最恐”の教官・風間公親を演じる同ドラマは、警察学校という密室を舞台に、生徒たちの抱えるさまざまな葛藤や秘密が渦巻き、次々と巻き起こる事件を乗り越え、卒業していくまでを描くもの。
濱田が演じるのは、幼い頃からの夢である白バイ隊員になるため、耳を鍛えて聴覚が異常に優れている生徒・鳥羽暢照。200期生徒役の中で唯一、木村と共演経験がある濱田だが、「共演経験が何度あっても、俳優として木村さんと密に共演するというのは、やはり緊張感があります」と語る。
一方の松本が演じるのは、風間とともに、生徒を指導する副教官見習い・田澤愛子。警察学校を成績トップで卒業、強行犯係の刑事を経て、風間教場へやってきたが、エリートコースを順調に進んでいたにもかかわらず、なぜ突然、風間教場へやってきたのか。生徒に対しても距離が近く接する愛子に対して、同僚の教官たちは苦々しくも思っているが、本人としては意に介さないという役どころだ。
コメントは、以下のとおり。
■濱田岳
――『教場II』の出演が決まった時の思いをお聞かせください。
前作は一視聴者として見ていましたが、中江(功)監督、風間教官を演じる木村さんの作品ということで、僕ら生徒になる可能性がある俳優は、誰もが見ているだけでもピリッとする作品だと思います。そんな中で、出演のお話をいただけたときは、とてもうれしい気持ちがありました。それと同時に、思わず尻込みするような、圧のある作品なので、作品の持つ力にとても緊張したのを覚えています。
――前回の『教場』第1弾はご覧になっていかがでしたか?
いい意味で“こんなに重々しいドラマはなかなか無いな”という印象が強く残っています。この“見応えがある重々しさ”の背景として、つまり撮影が大変であるというのも、想像がつきました。真剣にアプローチしないと、この作品の重々しさに俳優たちは負けてしまうんだろうなと、生徒の皆さんもいろいろなご苦労があったんだろうなと簡単に想像できるくらい、重厚な作品でしたね。もしかしたらその頃から、そんな作品にチャレンジしてみたいという思いは芽生えていたのかもしれません。
――今回の『教場II』の台本を読んでの印象はいかがですか?
前作があるおかげで、イメージしやすく読めたのですが、イメージできるからこそ『教場』の世界を感じながら読めたので、読むだけで緊張していきました。僕自身としては、とあるシーンでの戦いが待っているので、台本を読んで“これはどういうことなんだ!?”と思いました。同時にこのシーン、演出を考えた、中江監督に恐怖を抱きました(笑)。常人には思いつかない演出なので…。
――鳥羽暢照という役に対する印象・思いをお聞かせください。
警察学校の募集要項の年齢上限ギリギリで入ってくるのが鳥羽です。200期生徒の中では最年長。セリフの端々にも、“一番年上で、生徒との仲間意識も特にない”と言っているので、生徒たちの中では、ある種メンタルはおじさんで、群れない生徒という印象ですね。“もうすぐ30歳だし、そろそろ定職に…”というセリフもあるんですが、そんな気持ちだけでは乗り越えられないのが警察学校なので、実は熱い思いを秘めた男なのではないかなと思っています。
――200期生徒の中で、唯一木村さんと共演経験があるのが濱田さんですが?
共演経験が何度あっても、俳優として木村さんと密に共演するというのは、やはり緊張感があります。そんな中で、何度もお仕事ができるというのはとてもうれしく思っています。何作もご一緒させていただいている分、木村さんがその役柄に対してどのように臨んでいるかは、他の生徒の方々よりは知っていると自負しているので、生徒の中で僕が最年長にもなるわけですし、生徒と教官との間に入る“中間管理職”ではないですが、200期の教場をいい環境にできるようにとは思っています。
――撮影現場で、木村さんとは話されましたか?
例えば、『HERO』で共演させていただいたときとも全く別で、そこには風間教官として立たれている木村さんがいて、一方で僕は生徒という立場なので、頻繁に話すことはないですが、ふと二人きりになったときに、昔一緒に遊びに行った時の話をしたりはしました。撮影現場では、徹底して風間教官としているので、そんな中で、僕もお芝居でご迷惑をかけず、少しでも負担を減らせる存在であれたらなと、そういう気持ちで臨んでいます。
――『教場II』の放送を楽しみにしている視聴者に向けメッセージをお願い致します。
僕たち200期は、どうしても前作と比べられてしまう運命にあるのですが、200期は200期のカラーを存分に出して臨んでいます。前作のファンの方々を決してガッカリさせないように生徒全員で臨んでいますし、実際にがっかりさせないものになっているという自信もあります。そして今回初めて見る方には、この作品の特徴でもあり、僕らが一番痛感している、いい意味での“重さ”というのを皆さんにお届けできると思っています。『教場』という作品を汚さないように200期全員で頑張っているので、ぜひ楽しみにしていてください!
■松本まりか
――『教場II』の出演が決まった時の思いをお聞かせください。
ドキッとしました。前作を見て、この作品に関われたらと思っていたので、まさかのオファーに、巡り合わせを感じました。出演のお話を聞いたときは、ちょうど別のドラマを撮っていたときで、忙しさもあってフラフラなときだったんですが、一気にモチベーションが上がり、高揚したのを覚えています。
――田澤愛子という役に対する印象・思いをお聞かせください。
生徒でもなく、教官でもない、“副教官見習い”という前作にはいなかったポジションの役柄で、ちょっと“えたいの知れない女”。警察学校を成績トップで卒業し、配属された先もエリートコース。そこから、風間教場に移ってくるわけですが、どこかつかめないキャラクターで、裏では何を考えているのかわからない女です。風間教場に、いてはいけない人物なのではないかと思うような(笑)。自分にとって、実験的、挑戦的な役柄をいただいた気がします。
――“怪演女優”と呼ばれることも多い松本さん、今回の役ではどんな姿を見せたいですか?
今まで犯罪者や悪女など、どちらかといえば“正しくない役”が多かったですが(笑)、今回は初めて“正しさ”の象徴でもある警察官、しかも生徒の見本となるような“副教官見習い”役ということで挑戦もすごくありましたし、新しい一面をお見せできると思います。
――役作りのためにされていることはありますか?
撮影前に生徒役の方々の所作訓練も参加し、“副教官見習い”役としての準備を始めましたが、この“愛子”という役をどのように演じたほうがいいのか撮影が始まるまでに悩みました。しかし、実際に木村さんの演じる“風間教官”とのシーンに入ると、その場で自分が愛子としてどういう感情を持って、どんな動きをすれば良いのか、考えなくてもその方向に自然と導かれました。風間教官とのシーンは、全て緊張感のあるシーンではありますが、お芝居をする上では緊張とは真逆の安心感があり、そこに全力でぶつかることで自然と“愛子”が完成していきました。
――木村拓哉さんとの共演についてはいかがですか?
初めてセリフを交わすシーンでは、セリフが言えなくなってしまうほど木村さんのオーラと義眼のインパクトに圧倒されました。現場での木村さんは今何が起きていて、どうすれば解決できるのかの本質を誰よりも早く見抜く、“風間教官”のように全ての感覚がずば抜けている方だと思います。所作や姿勢、動き一つ、足音一つにも無駄がなく完璧に“風間教官”を演じられる木村さんとのお芝居は役者として楽しさを超える感動がありました。
――『教場II』の放送を楽しみにしている視聴者に向けてメッセージをお願い致します。
この作品は、風間と接する中で生徒が変わっていくという物語が軸としてある中で、副教官見習いという立場で、風間によって愛子も変化していく。生徒だけではなく、教官という立場の人間が、風間と出会うことでどのような化学反応を起こすのか、という前回にはなかった新しい視点も楽しんでいただけたらと思います。そして、“え?こんなの教場でありなの?”というシーンもあると思います(笑)。私にとって今回の『教場II』の反応は正直怖いところもありますが、新しい生徒たちの見どころもたくさんありますのでぜひ放送を楽しみにしていてください!
■渡辺恒也プロデューサー
発表されていなかった200期の“最後のひとり”に濱田岳さんが決定しました!木村さんとのコンビネーションは折り紙付き…!なのですが、今回はあくまで教官と生徒という役柄、いつも以上にストイックに、風間教場の一生徒として、過酷な訓練にも挑んでくれています。そんな濱田さん演じる鳥羽は、他の生徒たちにも言えない“ある秘密”を抱えています。その秘密は実は、鳥羽自身にとってだけでなく風間にとっても重要な意味を持つことになるのですが…。1月3日(日)・4日(月)のオンエアでお確かめください!そして、今回の『教場II』で風間教官の元で“ふるい”にかけられるのは、生徒だけではありません。謎多き副教官見習い・愛子を演じていただくのは、これまでも数多くの作品で“怪演女優”の名をはせてきた、松本まりかさん。彼女の行動はすべてが伏線と言っても過言でないので多くは語れませんが、いい意味で『教場』らしさを壊してくれる、常識外のキャラクターを演じてくださっています。ぜひ、ご期待ください!
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