LEXUSは11月5日、コンパクトFRスポーツセダン「IS」をマイナーチェンジするとともに、特別仕様車「F SPORT Mode Black」を設定し、発売した。
「IS」は1999年の初代モデル誕生以降、コンパクトFRスポーツセダンとして「クルマを操る楽しさ」を追求。LEXUSの乗り味の礎となるべく進化を続け、運動性能の高さとそれを予感させるスポーティなデザインで好評を博し、20年以上に渡って累計約110万台をグローバルで販売してきた。
今回発表の新型「IS」は、2019年4月に愛知県豊田市下山地区に新設した車両開発用のテストコース「Toyota Technical Center Shimoyama」をはじめとする世界各地で走り込み、走りの性能を鍛え上げた。減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求し、日常の走行シーンにおいても気持ちの良い走りを感じることができるという。
デザインでは、運動性能の高さを予感させるアグレッシブな意匠を採用。“Agile(俊敏) & Provocative(挑発的)"をデザインコンセプトとし、走りを予感させるワイド&ローなスタンスと、高精度なプレス技術によって実現したシャープなキャラクターラインによるアグレッシブなデザインを目指した。
高い意匠性を実現するために、初期デザインの段階から製品企画、生産技術、設計、デザインが一丸となって開発に取り組んだことで、低重心で4ドアクーペのようなプロポーションや抑揚の効いた造形など、新しいISの世界観を実現。また、カラーデザインやオーナメントなど細部までつくりこむことで、クルマを操る楽しさが感じられるデザインを追求した。さらに、進化した「Lexus Safety System +」などの先進安全技術も積極的に採用している。
「F SPORT」は、前後異サイズ19インチホイールを専用設定し、スタビライザー、EPSなどを専用チューニング。さらに、ショックアブソーバーの減衰力を最適に制御するNAVI・AI-AVSを標準装備し、状況に応じて優れた乗り心地と走行安定性を両立した。コーナリング時には切れ味鋭いハンドリングと相まって、ISの走りの真価を発揮する。
また、「F SPORT」および「F」モデルに採用されている専用のFメッシュデザインのスピンドルグリルを採用。グリルロア部のエアインテーク、サイドにロッカーモールフィン、リヤスポイラーとリヤバンパーロアガーニッシュを配し、ピアノブラック塗装のカラーリングで統一することで、「F SPORT」の精悍さを表現した。
さらに「F SPORT」専用外板色として、ラディアントレッドコントラストレイヤリングを採用。深みのある赤を実現する塗膜厚の厳密な管理にLEXUSの高い塗装技術と匠の技が活かされている。
特別仕様車「F SPORT Mode Black」は、IS350/IS300「F SPORT」をベースに、専用のアルミホイールやブラックを基調としたカラーコーディネートで、ISの特長である走りとデザインに磨きをかけたモデル。
BBSと共同開発したマットブラック塗装の鍛造アルミホイールの軽量化により、さらなるばね下質量の低減を実現した。また、ブラック塗装のドアミラーを採用することで、精悍さを際立たせている。
デザイン面ではアルミホイール表面の滑らかさにこだわり、職人が30年以上かけて培ってきた技術で、1本ずつ手作業で丁寧に仕上げている。インテリアでは、アッシュ材を銀墨色に仕上げた専用デザインのステアリングやオーナメントパネルを採用。アッシュ材の流麗な木目に高輝度塗装を施すことで、光を受けると銀墨の独特の輝きに移ろい、太陽光を受けると鮮やかな銀色が出現するなど、自然素材が持つ本物の質感を際立たせ、加工から研磨、塗装まで各工程を職人が一つずつ手作業で仕上げている。
さらに、「F SPORT」専用本革スポーツシートや専用メーターオープニングなどの特別装備により、スポーツドライビングの高揚感を高めている。
メーカー希望小売価格(税込)は、IS350「F SPORT」650万円。IS300hは526万円/568万円。IS300h「version L」600万円/642万円。IS300h「F SPORT」580万円/622万円。
IS300は480万円。IS300「version L」555万円。IS300「F SPORT」535万円。IS350 特別仕様車「F SPORT Mode Black」700万円。IS300 特別仕様車「F SPORT Mode Black」585万円。北海道地区のみ価格が異なる。