プラススタイルは11月10日、オンラインで記者発表会を開催。同社が運営する+Styleにて、格安5Gスマートフォン「TCL 10 5G」を発売しました。同製品は、ほかの販路でも取り扱われることが明らかになっていますが、2週間ほどは同社サイトでの独占先行販売となります。
プラススタイルは、同社が運営する+Styleサイト内に「SIMフリースマホ」カテゴリのページを新設すると発表しました。11月10日から先行販売する5G対応の「TCL 10 5G」を筆頭に、計7モデルを展開します。
具体的には、5G対応モデルとして「HUAWEI P40 Pro 5G」、ゲーミング重視のモデルとして「ASUS ROG Phone 3」、コスパ重視モデルとして「OPPO Reno3 A」と「Xiaomi Redmi Note9S」、オンリーワンモデルとして「Palm Phone」「Punkt. MP02」がラインナップされます。
また、格安SIMの通信プランとして、LINEモバイルのエントリーパッケージも取り扱うといいます。
TCL 10 5Gの概要
TCL 10 5Gは、6.53インチのディスプレイを搭載したミッドレンジのスマートフォンです。国内向けのTCLブランドのスマートフォンとしては初の5G対応モデルとなります。5G通信対応でありながら税込39,800円という手頃な価格帯で購入できることが特徴。5Gバンドの「n77」「n78」に対応し、5G通信が利用可能です。
ディスプレイ解像度はフルHD+で、画面占有率は91%。パンチホール型のインカメラが左上に配置されています。背面には、6,400万画素のメインカメラに、超広角、マクロ、深度測定カメラを加えたクアッドカメラを搭載。AI処理を活用した撮影機能も備えます。また、オーディオ関連機能については、ハイレゾ再生に対応するほか、3.5mmイヤホンジャックを搭載します。
SIMフリースマホの販売が好調、年間で上位に
プラススタイル発表会の冒頭では、同社取締役社長の近藤正充氏が登壇。新設した「+Style SIM フリースマホコーナー」の背景について説明しました。
近況については、シーリングライトや加湿器などを加え、自社製品ラインナップを18製品まで拡大したことを強調。製品売れ行きについても、2020年10月時点で昨年と比べて約5倍の販売個数を達成したと説明しました。特に売れているのは、「スマートLED電球」や「スマートマルチリモコン」とのこと。また、6月にスマート全自動コーヒーメーカーも想定を上回る売れ行きだったと胸を張ります。
その一方で、自社製品以外も含めた5年間の+Style本店の総合ランキングでは、クラウドファーストのスマホ「Robin」が最も売れたとのこと。ほかにも「Palm Ohone」や「Punkt. MP02」などのデバイスも上位に食いこんでおり、スマホジャンルの製品を無視できない状況であることを説明しました。SIMフリースマホのページを新設した背景として、主力製品軸を増やす目的があるといいます。
近藤氏は、「スマホのMVNO比率は20%くらいと言われてのち、徐々に伸びてきていると思う。時代に即した施策を投入していきたいと考え、SIMフリースマホコーナーをオープンした。スマート家電を操作できるスマートフォンを、通信から端末までラインナップする。今後もラインナップを増やしていく」との旨を話しました。
また、独占先行販売することになったTCL 10 5Gについては、「3万9800円で、ほかの5G端末と比べても安いレベルにあるのではないかと思う。今発売されている5Gスマホと比べても遜色ない仕様になっている」とコメントしました。