ラディウスは、クアルコムの新チップを採用して接続安定性を高めた重低音完全ワイヤレスイヤホン2機種を12月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格(税別)はハイブリッドドライバーの「HP-V700BT」が22,000円前後、ダイナミックドライバー1基の「HP-V500BT」が18,000円前後を見込む。

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    ハイブリッドドライバーの「HP-V700BT」

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    ダイナミックドライバー1基の「HP-V500BT」

2機種の違いは搭載ドライバーの数や、外音取り込み機能(アンビエントサウンドモード)の有無など。カラーは「HP-V700BT」がブラックゴールド。「HP-V500BT」がブラックとレッドの2色展開。

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    HP-V700BT(左)と、HP-V500BT(中央がレッド、右がブラック)

どちらも高剛性で軽量なカーボンファイバードーム振動板を採用した、6mm径ダイナミックドライバーを搭載。厚さ75μmのカーボンファイバーペーパーをPU振動板のドーム部に貼付することで、伝搬速度と内部損失の理想的なバランスを実現。カーボンファイバードームとPUエッジのしなやかなストローク性能により、「付帯音のない豊かな低音と繊細な中高音の両立」を追求した。

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    カーボンファイバードーム振動板を採用した、6mm径ダイナミックドライバー

さらに通常の銅線に比べて軽量なCCAW(銅クラッドアルミ線)ボイスコイルと、N45の高磁力マグネットを搭載し、トランジェント特性に優れたパワフルでキレのある重低音を再生するという。

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    HP-V500BTはカーボンファイバードーム振動板のダイナミックドライバーを搭載

「HP-V700BT」は上記のダイナミックドライバーに加え、超小型のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーも搭載。周波数特性のクロスオーバーを緻密に調整し、「完全ワイヤレスイヤホンとして、他に類を見ない圧倒的な音場感と、躍動的なダイナミックレンジを実現した」という。

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    ハイブリッドタイプのHP-V700BTは、BAドライバー(左)とダイナミックドライバー(右)を備える

クアルコムのBluetooth SoC「QCC3040」を採用し、Bluetooth 5.2に準拠。左右同時伝送技術「TrueWireless Mirroring」や、使用環境に応じて転送ビットレートをリアルタイムで変化させる最新コーデック「aptX Adaptive」に対応し、接続安定性を向上させた。コーデックはSBC、AAC、aptXもサポート。最大4台までのマルチペアリングが可能だ。

また、Bluetooth 5.2対応のデバイスと組み合わせることで、接続機器の受信電波強度によってイヤホンの送信電波強度の左右バランスを最適化する「LE Power Control」や、通信遅延を抑える「Enhanced Attribute Protocol」に対応する。オーディオ性能は旧世代チップからTHD+N(全高調波歪)が6dB改善しており、優れた楽曲再現性を実現するという。

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    クアルコムのBluetooth SoC「QCC3040」を採用

どちらもIPX4防滴仕様で、スポーツやエクササイズなどのアクティブシーンで使えるという。イヤホン本体にタッチセンサーを備え、タッチ操作で楽曲の再生/停止や曲送り/曲戻し、音量調整ができる。ハンズフリー通話時はcVc 8.0ノイズキャンセリング機能が利用できる。ハイブリッドドライバーのHP-V700BTは、周囲の音を取り込めるアンビエントサウンドモードも搭載している。

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    HP-V700BTの装着イメージ

連続再生時間はどちらも最大11時間で、充電時間は約2時間30分。充電ケースと組み合わせると最大50時間使える。ケースの充電時間は約3時間。耳の奥でフィットするディープマウントイヤーピースが付属し、XS/S/M/Lの4サイズを用意。充電用USB-Cケーブルなども付属する。

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    HP-V700BT

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    HP-V500BT