日本時間11月6日、すこし早めの夜19時にAMD Ryzen 5000シリーズの販売が解禁された。

東京・秋葉原のPCショップらがさっそく店頭販売を開始したが、これまで競合製品よりも圧倒的に多いコア数を備え、マルチスレッド性能で優ってきたRyzenが、ついにIPC(Instructions Per Clock)でもライバルを上回るという注目の製品だけに、上位モデルを中心に大人気。特に最上位モデルとなるRyzen 9 5950Xは入荷も各店20個ずつ前後と希少だったようで、当日に並んだとしても入手難易度はかなり高いという状況だった。

なお、解禁時点の秋葉原ではRyzen 9 5900Xも即完売してしまい、次回入荷も未定というショップが多い。Ryzen 7 5800XやRyzen 5 5600Xについては豊富な在庫があるようで、まだ並べば間に合うというショップも見られた。

  • AMD Ryzen 5000シリーズ販売開始!上位モデルは即完売

    最上位のRyzen 9 5950Xは96,800円(税抜)。なかなかいいお値段だが16個も物理コアを搭載している

  • パソコン工房 BUYMORE店。早い時間から整理券を配布するショップや、抽選販売を実施するショップばかりだったので、夜にできた行列は事前会計を済ませたお客さんによる会計待ちがほとんどだった

  • ドスパラ秋葉原本店

  • TSUKUMO eX.

  • Ryzen 9 5950XとGeForce RTX 3090のシステムでベンチマーク実演を行うショップも

今回のRyzen 5000シリーズは、既存のZen 2アーキテクチャを採用するRyzen 3000シリーズから大きく性能を向上しながら、現行のX570/B550チップセットを搭載するマザーボードでもBIOSアップデートで動作することから、買い替えのハードルはかなり低かったのかもしれない。AMDのCPUシェアはRyzenの販売で2007年以来最も高い水準に上昇しており、このRyzen 5000シリーズの勢いを見る限りさらなる攻勢が予想されるだろう。

なお、AMDは次世代GPUのRadeon RX 6000シリーズについても、販売解禁を約2週間後の11月18日に予定している。Ryzen 5000シリーズとの組み合わせで性能を最適化する技術も搭載しているとのことなので、こちらもあわせて期待しておきたい。

  • TSUKUMO eX.では19時の解禁にあわせ、Ryzen 5000シリーズ仕様の新しい看板を公開。拍手で迎えられた

  • ヒートスプレッダの下にあるダイをデザインに採用。
    Ryzen 5000シリーズではL3キャッシュを全てのコアで共有するレイアウトが特徴的