長引くコロナ禍にあって、いつもとさほど変わらない、さりげない日常を感じさせてくれるファストフード店。中でも街中で見かけるハンバーガーショップの存在には、ずいぶん助けられたという人もいるのでは。ただ、そんなハンバーガー店で気になるポイントとして、カロリーを挙げる人は多いかもしれない。

今回は、創業以来の定番商品である「ベーコンエッグバーガー」や、味が選べるフレーバーポテトなどで人気の「ファーストキッチン」の「ハンバーガー」「サイドメニュー」「デザート」の各メニュー(※期間限定品を除く)のカロリーを調べてみた。

なお、同社にはデリバリー専門の「ファーストキッチンZero」という業態もあるが、今回は通常店舗のメニューのみを対象とした。

  • ファーストキッチンのメニューで最もハイカロリーな食べ物って何?

ハンバーガーのカロリーランキング

まずは、メインの商品である「ハンバーガー」メニューのカロリーをチェックしよう。

順位 商品名 エネルギー(kcal)
1位 クラシックベーコンダブルオニオンバーガー 739
2位 クラシックアボカドバーガー 702
3位 ダブルチーズベーコンエッグバーガー 649
4位 ベーコンエッグバーガー ダブルダブル 625
5位 UMAMIチキン竜田サンド 591
6位 クラシックチーズバーガー 549
7位 ファーストクラシックバーガー 547
8位 チーズベーコンエッグバーガー 471
9位 モーニングベーコンエッグサンド 438
10位 ベーコンエッグバーガー 427
11位 ブレックファーストサンド 418
12位 タルタル海老サンド 386
13位 てりやきバーガー 368
13位 ベーコンエッグ&チーズサンド 368
15位 チーズバーガー 332
16位 BLTエッグサンド 329

堂々のランキング1位には、フライドオニオンとグリルドオニオンのテイストの異なる2種類の玉ねぎを組み合わせた、玉ねぎの甘味と旨味が凝縮した「クラシックベーコンダブルオニオンバーガー」(739kcal)が輝いた。しっかりとした燻香の塩味のきいたベーコンと特製の醤油や野菜・果汁の旨味がギュッと詰まったソースを加えることで、アメリカンな見た目のバーガーながら食べやすく、病みつきになる仕立てとなっている。

2位「クラシックアボカドバーガー」(702kcal)は、昆布だしのきいた肉厚の特製クラシックパティと焦がし醤油がほのかに香るバンズに、女性人気絶大のアボカドを組み合わせた。ゴロっとしたアボカドにわさびマヨネーズをしっかり和え、アクセントをきかせている。アボカドとわさびマヨネーズ、醤油ベースのソースのバランスがとてもよく、満足感を感じられる。また、レタス、トマトと組み合わせることで野菜をしっかり摂れるバーガーとなっている。

3位の「ダブルチーズベーコンエッグバーガー」(649kcal)は2018年9月に発売し、好評につき約1年半販売されていた「2種チーズのダブルベーコンエッグバーガー」のリニューアル品。通常の「チーズベーコンエッグバーガー」のパティ2倍、チェダーチーズ2倍のボリューミーな商品となっている。

4位「ベーコンエッグバーガー ダブルダブル」(625kcal)は、2017年4月に発売したインパクト絶大の「ベーコンエッグバーガーダブル×ダブル」がリバイバル。通常の「ベーコンエッグバーガー」より、パティもエッグもタルタルソースもベーコンも2倍となった。

5位「UMAMIチキン竜田サンド」(591kcal)は、リニューアルしたチキン竜田の旨味を存分に楽しめるシンプルなサンド。シャキシャキのキャベツと、サクッ、じゅわりと広がるチキンの食感、旨味を存分に楽しめる。

なお、同店ではトッピングメニューとして「ビーフパティ」(1枚301kcal)や「クラシックバーガービーフパティ」(1枚309kcal)を追加することもできる。お好みで、通常メニュー以上のボリューミーなカスタマイズが可能だ。

サイドメニューのカロリーランキング

続いて、「サイドメニュー」のカロリーランキングはどうだろうか。

順位 商品名 エネルギー(kcal)
1位 フライドチキン 8本パック 4,018
2位 フライドチキン 4本パック 2,009
3位 濃厚じゃがバタ味ポテト 箱ポテ! 1,027
3位 チキンコンソメ味ポテト 箱ポテ! 1,027
5位 博多明太子味ポテト 箱ポテ! 1,025
6位 麻辣(マーラー)味ポテト 箱ポテ! 1,024
7位 焦がしバター醤油味ポテト 箱ポテ! 1,023
8位 フレンチフライポテト プレーン(塩) 箱ポテ! 1,004
9位 チキンナゲット10個入り 668
10位 濃厚じゃがバタ味ポテト L 514
10位 チキンコンソメ味ポテト L 514
12位 焦がしバター醤油味ポテト L 513
12位 博多明太子味ポテト L 513
14位 麻辣(マーラー)味ポテト L 512
15位 フライドチキン 1本 503
16位 フレンチフライポテト プレーン(塩) L 502

上位にはパックや箱入りの、パーティーなどに向く商品が並んだ。1位「フライドチキン 8本パック」(4,018kcal)、2位「フライドチキン 4本パック」(2,009kcal)はいずれも、サクッ、カリッとした食感を楽しめる衣と、ふっくらジューシーな美味しさを楽しめる人気のフライドチキンをパックにしたもの。チキン本来の味を楽しめるシンプルな味付けのフライドチキンは、食事時の追加の一品や小腹がすいたときを始め、これからのパーティーシーズンにもピッタリの商品となる。

同率3位「濃厚じゃがバタ味ポテト 箱ポテ」「チキンコンソメ味ポテト 箱ポテ」(各1,027kcal)と5位「博多明太子味ポテト 箱ポテ!」(1,025kcal)は、いずれも箱入りのポテトフライがランクイン。同社のフレンチフライポテトは「Flavor Potato(フレーバーポテト)」とネーミングされ、メニュー上は「Flavor Potato」単体で分類されているが、今回は大きく「サイドメニュー」に含めさせていただいた。いずれもポテトの味を引き立たせるフレーバーが嬉しいフレンチフライポテトとなっている。

デザートのカロリーランキング

そして、最後は「デザート」のカロリーランキング。高カロリー商品は、以下の順位となった。

順位 商品名 エネルギー(kcal)
1位 紅はるかのポッフェソフト 337
2位 紅はるかの白玉クリームぜんざい 322
3位 黒みつほくほく紅はるか 304
4位 白玉クリームぜんざい 261
4位 ポッフェルチェ(バターソースがけ) 261
6位 ココアフロート 236
7位 宇治抹茶ラテフロート 205
8位 ピーチティーフロート 195
9位 クリームソーダ 187
9位 コーラフロート 187
11位 コーヒーフロート 105

1位「紅はるかのポッフェソフト」(337kcal)は、しっとりほくほくの紅はるかと一口サイズのふわふわミニパンケーキ「ポッフェルチェ」、ソフトクリーム、黒みつを合わせた。やさしい温かさとソフトクリームの冷たさで、秋冬の季節にもマッチする。

2位「紅はるかの白玉クリームぜんざい」(322kcal)は紅はるかと、相性抜群の北海道ゆであずき、ソフトクリーム、白玉、黒みつを合わせた。同店自慢の食材が組み合わさった、とっておきの商品となっているという。なお「紅はるかのポッフェソフト」と「紅はるかの白玉クリームぜんざい」は、いずれもテイクアウト不可となる。

3位の「黒みつほくほく紅はるか」(304kcal)は、紅はるかを店舗で素揚げし、黒みつをかけたシンプルな仕立て。デザートとしても、軽食としても楽しめる。

4位には、人気のロングセラー「白玉クリームぜんざい」(261kcal)がランクイン。ひんやりなめらかな北海道ソフトクリームと、北海道産ゆであずき・もちもち白玉で仕立てている。

同じく4位「ポッフェルチェ(バターソースがけ)」(261kcal)は、オランダ伝統の一口サイズのパンケーキ。ふわふわ食感が楽しく、バターソースをかけることでさらに甘さと香りが引き立つ。甘すぎないので朝ごはんにも軽食にも向く。

なお、同店のメニューには「ドリンク」のほかに「フロート」という項目があり、今回はこの「フロート」も「デザート」に含めて集計を行なった。6位以下は、各種フロートがずらりと並ぶ結果となっている。

まとめ

ファーストキッチンのレギュラーメニューの高カロリーランキング、いかがだったろうか。「メガ」や「ギガ」を売りにした他チェーンのメニューに比べると多少おとなしめの印象かもしれないが、それでもなかなかの高カロリーメニューが並んでいるのではないだろうか。

ここで、ランキング上位圏のバーガー類+サイドメニュー+ドリンクで、ある日のランチメニューを考えてみよう。「クラシックベーコンダブルオニオンバーガー」(739kcal)+「濃厚じゃがバタ味ポテト L」(514kcal)+「紅はるかのポッフェソフト」(337kcal)で、合計すると1,590kcalとなる。

同店のサイドメニューはパック商品が多いため、ここでは10位の「濃厚じゃがバタ味ポテト L」としたが、それでもかなりの迫力だ。

ちなみに厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」における、身体活動レベルが普通の18~29歳男性の1日の推定エネルギー必要量2,650kcalの、ちょうど6割に相当する。

先にも触れたように、同店では「ビーフパティ」(1枚301kcal)や「クラシックバーガービーフパティ」(1枚309kcal)をトッピングすることで、ひたすら高カロリーを目指したアレンジをすることも可能だ。好奇心旺盛な強者は、たとえば1,500kcal超えのハンバーガーなどにチャレンジしてみてはいかがだろうか。