三菱電機から、自炊派にぴったりの少人数世帯向け冷蔵庫が登場しました。ストック食材がたっぷり入るだけでなく、作業スペースにもなるという冷蔵庫。詳細をオンラインセミナーからお届けします。
今回の新モデルは、2ドアタイプと3ドアタイプの2シリーズ。2ドアタイプ冷蔵庫は容量168LのMR-P17Fと容量146LのMR-P15Fです。発売日は11月20日、価格はオープン、推定市場価格(税別)は、MR-P17Fが65,000円前後、MR-P15Fが55,000円前後です。
3ドアタイプ冷蔵庫は、容量300LのMR-CX30Fと、容量272LのMR-CX27F。10月16日に発売済みで、価格はオープン。11月上旬時点での実勢価格(税込、編集部調べ)は、MR-CX30Fが130,000円前後、MR-CX27Fが120,000円前後。
トップテーブルにモノが置ける
まずは2ドアタイプから。最大の特徴といえるのは、フルフラットのトップテーブルです。ドアの上部までトップテーブルが延長されているため、冷蔵庫の扉を開閉しても、トップテーブルに物を置いたりする作業スペースがしっかり確保できます。今までよりも「お茶碗3.5個から4個分」スペースが広がったとのことで、キッチンで効率的に作業できるようになりました。
例えば、冷蔵庫の上に小型の電子レンジがあって、冷凍ご飯を解凍したとします。電子レンジから取り出したご飯が熱くて持ちにくいとき、ちょっと冷蔵庫の上に置けるのは便利。また、冷蔵庫の上にグラスを置いて、氷や飲み物を入れられるのもラクなんです。ほかにも、カットした野菜などを一時的に置いて別の調理を進められるので、複数の調理も効率よく進められます。
フルフラットのトップテーブルについて、レシピ動画メディア「デリッシュキッチン」のフードスタイリストに意見を求めたところ、「盛り付けのとき使える」「調理のちょい置きができそう」「レンジから取り出したものをちょい置きできる」と好評だったそうです。
マットなカラーと落ち着きあるデザイン
少人数世帯向けの部屋は全体的にそれほど広くないため、冷蔵庫はとても存在感のある家電の1つになります。そこで、インテリアに馴染むようデザインにも工夫しました。
角を落としたラウンドデザインを採用し、カラーもマットホワイトとマットチャコールという落ち着いた色合いに仕上げています。トップテーブルの上部までテーブルが伸ばしたことで、冷蔵室の中にホコリが入りにくくなっているのもメリットです。
ドアポケットにもちょっとした工夫が施されています。MR-P17F(2ドアタイプ)の場合、ドアポケットが3段。1段目は、上下に動かせる可変式ドアポケットになっています。例えば、1段目のドアポケットを上にセットすると、2段目は500mlのペットボトルが入る高さを確保できます。
一方、1段目を下にセットすれば、1段目に350ml缶、2段目に500ml缶が入るため、ビールをたくさんストックできます!(もちろんビール以外も入ります)。自分の使い方に合わせてドアポケットを調整できるので、庫内スペースを上手に使えそうです。
冷凍室は、冷凍パスタがだいたい18食分も入る容量があるため、まとめ買いしても大丈夫。2段式になっているため、上段にアイスや冷凍ご飯などの小物、下段には冷凍食品というように、種類別に収納できます。
3ドアタイプには、大容量モデルで好評の「氷点下ストッカー」を搭載
続いて3ドアタイプ。注目機能は、ファミリータイプの大容量モデルで人気の「氷点下ストッカー」です。三菱独自の「氷点下ストッカー」は、肉や魚といった生鮮食品の保存用スペース。冷蔵室より低温、それでいて凍らせない温度帯で食材を美味しく保存する点が特徴です。三菱電機の徳山晴基さんによると、「お肉は最長で約7日間は美味しく保存できます」とのこと。まとめ買い派にうれしい機能ですね。
「自動製氷」機能も搭載。給水タンクは埋込式となっており、食品のスペースをしっかり確保しているところもうれしいポイントです。水が通るパーツはすべて外して洗えるため、清潔に保てます。
冷蔵室の整理性にもこだわりました。MR-CX30F(3ドアタイプ)の場合、冷蔵室内の棚はすべて可動式。自分の使い方に合わせて棚の高さを調整できます。
ドアポケットは、背の高いドレッシング類などを収納する専用コーナーや、ジャムなど背が低いビンの収納に適したコーナーなど、整理しやすく工夫されています。冷凍室は、冷凍パスタが27食分も入るサイズ。作り置きのおかずも、買い置きの冷凍食品もたくさん入れておけます。
また、フリーアクセスデザインと呼ぶ作りは、扉の上・横・下にくぼみを設けています。自分が持ちやすい位置で扉を開けられるという工夫です。
ミニキッチンで自炊をラクにする冷蔵庫
三菱電機の徳山さんは、「自炊をラクにする冷蔵庫」というコンセプトで今回の新モデルを開発したといいます。2020年は、コロナ禍による外出自粛期間(6月から8月)、自炊やまとめ買いをする人が増えたことから、ホームフリーザーや冷蔵庫の販売台数が伸びたそうです。
しかし、いざ自炊しようと思うと問題に気付きます。キッチンの狭さです。特に単身住居サイズのミニキッチンはスペースが限られ、「使いやすい」「料理を作りやすい」とは言えないのが実状。これは経験・実感している人も多いのではないでしょうか。そこで三菱は、上記のコンセプトで新モデルを開発したというわけです。
今回のオンラインセミナーには、ゲストとして整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんが登場。「少人数世帯のキッチンの収納では、冷蔵庫の役割がとても大きいので、ココを使いやすくすることが自炊をラクにする大事なポイント」とコメントしました。
冷蔵庫の整理方法についても、次のように教えてくれました。
「少人数世帯では、食材を一度にたくさん消費するのが難しいものです。そこで、早く消費したいものはまとめてカゴなどに入れて、1カ所に集中しておくのがオススメ。カゴに入っている食材だけ消費期限を気にすればよいと思えば、気持ち的に楽になりますし、ムダも減らせます。野菜も同じように『使いかけボックス』にまとめておきましょう。献立を決めるときも、使いかけボックスの野菜を使う料理を考えると、効率的に消費できます」(七尾さん)
冷凍室など引き出し式の収納場所では、ストックが分かりやすいよう食品を立てて収納するといいんだとか。なるほど! これはすぐに始めたい方法です。キッチンスペースに制約があって大きな冷蔵庫が置けなかったり、1人~2人暮らしに適した冷蔵庫を探したりしている人は、三菱電機の新モデルを店頭でチェックしてみてはいかがでしょうか。