調査会社の米マーキュリー・リサーチは、2020年第3四半期のCPUマーケットシェアをレポートした「Q3 2020 x86 CPU Market Share」を公開した。それによると、デスクトップ向けやノート向けを含むプロセッサの主要分野において、AMDの製品が、前期比/前年比ともに大幅なシェア拡大を達成していることが明らかになった。
AMDは、Zenシリーズアーキテクチャを採用するプロセッサ「Ryzenシリーズ」を展開中。今回のレポートで明らかになったシェア拡大の主な内訳は以下の通り。
- x86プロセッサ全体における2020年第3四半期のシェアは22.4%で、前四半期比4.1%増、前年同期比6.3%増
- 全体のシェアは2007年第4四半期以来、最も高い割合を達成
- デスクトップPC向けにおける2020年第3四半期のシェアは20.1%で、前四半期比0.9%増、前年同期比2.1%増
- デスクトップ向けのシェア伸長は12四半期連続
- 2014年第4四半期ぶりの高水準
- ノートPC向けにおける2020年第3四半期のシェアは20.2%で、前四半期比0.3%増、前年同期比5.5%増
- ノート向けのシェア伸長は12四半期連続
- ノート向けプロセッサのシェアとしては、過去最高だった2020年第2四半期を抜いて新記録
なお、AMDは「Zen 3」アーキテクチャを採用するデスクトップ向け新CPU「Ryzen 5000シリーズ」を11月6日より順次発売予定。競合するIntelは2021年第1四半期に「Rocket Lake」をリリースするとしている。