話題の5Gを体験したいけど、スマホ代は抑えたい……。そうした人にピッタリな1台が、auが販売するシャオミの「Mi 10 Lite 5G XIG01」です。5Gスマホは高性能かつ高価な製品が多いなか、au直営店では42,470円で販売しており、iPhone SEと同等の価格帯で5G対応を果たした意欲的な製品です。「かえトクプログラム」を利用し、24か月でスマホを返却するならば、実質負担額22,900円で2年間使うこともできます。
auに「黒船」襲来。大手キャリア初のシャオミ製スマホ
Mi 10 Liteの製造元は、中国のスマホ大手メーカー・シャオミ(Xiaomi)です。日本の大手キャリア向けの製品では初めてであるとともに、シャオミが日本に5Gスマホを投入するのもこれが初めて。そんな初めて尽くしの中にあって、4万円強というau 5Gスマホのなかでもっともお手頃な価格で攻めてきた、まさに黒船のようなスマホです。
日本では新参のスマホメーカーですが、シャオミは10年のスマホ製造の歴史を有しています。世界での出荷台数では5本の指に入り、アップルやサムスン、ファーウェイと激しく競っている、実績のある企業です。
Mi 10 Lite 5Gは、シャオミが得意とする「コストパフォーマンス」に優れた製品です。大画面の有機ELディスプレイや4眼カメラ、急速充電など、現代のスマホに求められる要素の多くを詰め込んでいます。スペックもハイエンドで、映画もゲームも十分に楽しめるパフォーマンスを備えています。ただし、日本向けに求められる防水はありません。おサイフケータイも非対応です。
HDRも対応する大きく美しい有機EL大画面
約6.6インチと大きめの有機ELディスプレイを搭載。解像度は2,400×1,080ドットと高く、フォントサイズを小さく設定すれば1画面に多くの情報を表示できます。インカメラ部のノッチ(切り欠き)は水滴のような形状で、普段の操作で邪魔になることはありません。縦横比は20:9とやや縦長なので、動画再生時には画面外に隠れて目立ちません。
HDR10+に対応しており、NetflixやAmazon Primeビデオなどの対応動画をダイナミックな映像で再生できます。暗いシーンが多い洋画を鑑賞するときも、HDR表示で黒つぶれせずにコンテンツを楽しむことができます。同じ世代の上位機種では、90Hz/120Hzの高速駆動による滑らかな画面表示がトレンドとなっていますが、Mi 10 Lite 5Gは対応していません。
画面サイズも、両手で横持ちして鑑賞するにはほどよい大きさで、映画を楽しむのに適したサイズといえます。重さは約193gとやや重めですが、長時間持っていてもそれほど疲れません。画面は平べったい作りで、カーブディスプレイではありません。左右の要素もしっかりと表示されるうえ、誤操作の心配もなさそうです。
ディスプレイの上下左右は、丸みを帯びた形で切り取られています。これにより、例えばステータスバー左上の時計や左上の電池残量表示は、画面のすみっこに縮こまるような配置になっています。見た目はユーモラスですが、実用上で支障を感じることはないでしょう。
ディスプレイには画面内指紋センサーを内蔵しており、親指で画面を触ってロック解除できます。解除速度も約0.5秒と速めで、待たされる感じはありません。
Mi 10 Lite 5Gは防水性能を備えていません。スマホを清潔に保ちたい場合は、消毒用アルコールで除菌するのがよいでしょう。前面と背面にゴリラガラス5を採用しています。
横幅は約75mmで、厚みは8.7mmと多少あるため、片手持ちでは手のひらの中央部分でスマホを支え、小指で画面の下辺を支えるような持ち方が安定します。少し縦長で重みもあるため、バランスを取るのはやや難易度が高めです。
パソコンも充電できる18W急速充電器が付属
近年の大手キャリアのスマホでは、付属品が省略される傾向にありますが、Mi 10 Lite 5Gは付属品が充実しています。特にうれしいのが、急速充電対応のACチャージャーが同梱されていること。USB-PD規格で22.5W対応の急速充電に対応し、MacBookのようなノートパソコンもこの充電器で給電できます。
本体には出荷時から画面保護フィルムが装着されており、樹脂製のクリアケースも同梱。ただし、イヤホンは付属していません。
クリアケースを装着すると手になじみやすくなるうえ、約1.2mmほどあるカメラ部分の出っ張りも平らにできます。なお、このケースは昨今の情勢を反映したのか、手に付いている細菌を増殖させない抗菌仕様となっています(ウイルスに対する耐性については公表されていません)。