JR九州は2日、発売を見合わせていた新D&S列車「36ぷらす3」の木曜日ルート「赤の路」について、肥薩おれんじ鉄道の全線運転再開を受け、運行開始日と販売する旅行プランの概要を発表した。
「36ぷらす3」は木曜日から月曜日にかけて、色分けされた5つのルートで運行し、それぞれに7つ、計35のエピソードを乗せ、大きな輪を描くように九州を一周するD&S列車。10月から営業運転を開始したが、木曜日ルート「赤の路」は経由路線である肥薩おれんじ鉄道が「令和2年7月豪雨」で被災し、不通となっていたため、発売を見合わせていた。
木曜日ルート「赤の路」の運行開始日は11月19日とされ、博多駅を9時52分(木曜日が休日の場合は9時58分)に発車。玉名駅でおもてなし(11時10分頃から約20分間)を行い、熊本駅では11時50分から10分間停車。牛ノ浜駅でのおもてなし(14時25分頃から約15分間)もあり、鹿児島中央駅に16時24分に到着する。
木曜日限定で、ミシュラン2つ星の名店「鮨 仙八」による「鮨プラン」を販売し、個室利用の場合は「鮨プラン」「洋食プラン」のいずれかを選択できる(人数限定)。肥薩おれんじ鉄道の八代~川内間で海沿いの絶景を楽しめる。九州をより深く感じてもらえるように、4号車マルチカーにて九州産茶葉をセレクトしたオリジナルブレンド茶を楽しめる体験メニュー(有料)を実施する。
旅行代金は、JR券と沿線のこだわりの食事がセットになった「ランチプラン」(個室・座席)が2万500~3万円。JR券のみで利用できる「グリーン席プラン(きっぷ)」が6,720~1万6,830円(乗車と降車する駅で代金が異なる)。11月5日から販売開始し、乗車の1カ月前に該当する日の10時から、インターネットは5日前、電話は10日前まで、「36ぷらす3」専用ホームページや「36ぷらす3」ツアーデスク、JR九州の駅旅行の窓口、全国の主要旅行会社で受け付ける。