フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、“やり直したい”人と彼を支援する人を追った『母の涙と罪と罰 2020 後編 ~元ヤクザと66歳の元受刑者~』を、11月1日に放送する。

  • 高野さん(左)と遊佐学さん=フジテレビ提供

前科者、元ヤクザ、薬物依存、そこから抜け出し、生き直したいという人々。そんな彼らを支えていくことに人生をかけている遊佐学さん(45)は、自身も元ヤクザで、覚せい剤で逮捕された前科がある。

しかし、服役した学さんを故郷の母は信じて待っていてくれた。家族に支えられて、新しい人生を歩み始めることができたのだ。

今度は自分が誰かの支えになりたいと、依存症の回復施設で働き始めた学さん。「必ずやり直せると人に信じてもらうことが力になる」と意欲を示していたが、突然クビになってしまった。次の仕事が見つからず、生活も苦しい中、学さんは元受刑者の支援を決意する。

今年3月、学さんは刑務所から出所したばかりの高齢男性・高野さん(仮名・66)を自宅に引き受けた。覚せい剤の使用を繰り返し、12度の服役、合わせて30年間を刑務所で過ごした。妻や子供にも見放されてきた彼にとって、学さんは唯一の希望だった。

1カ月後、学さんのサポートで一人暮らしを始めた高野さんが始めたのは、父の墓捜し。刑務所の中で知った父の死…唯一自分を見捨てないでいてくれた父に、どうしても手を合わせたかったという。

しかし、手がかりはあまりにも少なく、高野さんはある決意をする。30年連絡を取れなかった娘、40年絶縁状態だった母に会いに行くというのだ。果たして、受け入れてくれるのだろうか…。

今度こそやり直したい。今度こそ普通の生活を手に入れ、家族との関係を取り戻したい。だが、高野さんに“事件”が起きてしまう…。

ナレーションは、前編に引き続き、女優の安達祐実が務める。

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