「自分を褒めることは恥ずかしい」「苦手だ」と感じる方は少なくありません。しかし、自分を褒めることで得られる効果はいくつかあります。

本記事では自分で自分を褒めることの詳しいメリットや、具体的な方法、自分を褒めるのが難しいときにはどうすればいいかを紹介します。

  • 跳ねている男性

    自分を褒める利点を知って実践しましょう

自分を褒めることのメリット、効果とは

自分を褒めることで、どのような良いことがあるのでしょうか。

自分のことを知れ、ありのままの自分を受け入れられる

意識的に自分を褒めようとすることで、今まで気が付かなかった自分自身の良さや優れているポイントを見つけられます。

今までは自分の苦手なこと、ネガティブな部分しか見えていなかった人も、自分のことをよく知るきっかけになるでしょう。

長所・短所を含め、自分とはどういう人なのかを客観的に理解することで、「自分はこんなはずじゃない」という考えではなく「こういう短所もあるけれど、こういう長所もあるからいいよね」と、ありのままの自分を受け入れやすくなります。

自信がつき、自己肯定感が上がる

もし現状、自己肯定感が低い人も、できたことや自分の良いところを見つけて褒めているうちに、自分に自信が持てるようになるでしょう。

ささいなこと、他の人からしたらできて当然と思えることでもいいので、できたことや長所を探し、褒めることを繰り返せば、自己肯定感が自然と高まっていくはずです。

また「どうせ自分なんて」という考えではなく、「もっと自分の良いところを探そう」という考えに転換できるようになれるでしょう。

ポジティブで建設的な考えができるようになる

自分の良い部分に目を向けていくうちに、前向きな物の見方が身に付いていきます。

例えば失敗したときに「また失敗してしまった」「なんて自分はダメなんだ」「最悪だ」などと、ネガティブな考えばかりが浮かんで、落ち込んでしまう人もいますね。

しかし自分を褒める癖をつけるようにすることで、「今回は失敗してしまったが、次回への教訓を得ることができて偉いぞ」「リカバリーはうまくいった」「ここはこうしておけばよかったな、次は気を付けよう」などと、ポジティブな考え方ができるようになるでしょう。

上手に自分を褒める方法とコツ

  • 望遠鏡をのぞいてる女性

    ただ褒めるだけでなく、自分自身が嬉しくなるような褒め方になるよう工夫しましょう

自分を褒めるのが苦手という方もいるでしょう。そういうときは、少しずつ慣れるのがポイントです。

まずは照れずに自分を褒めてみましょう。そして、上手に自分を褒めるよう、以下のような工夫をしてみましょう。

自分への褒め言葉を紙や日記に書く

ノートやメモ帳を持ち歩き、自分を褒めたいことやうまくいったことなどを書き留めましょう。小さいことでも構いませんが、マイナスのことは書かないのがポイントです。さらに日記のように毎日記録する形式もおすすめです。

紙に書き留めた自分を褒める言葉やうれしい事柄を見返してみると、再び褒められたような高揚感を得られます。また、紙に書くことでどんどん蓄積され、意識も変わりやすくなります。

褒め言葉を声に出す

頭の中で自分を褒めても、あまりインパクトがなく納得感を得られない可能性があります。自分を褒めるときは声に出して、自分の耳で聞くことが大切です。声に出すことで実感が湧き、ポジティブな気持ちになりやすいでしょう。

さらに褒め言葉と併せて「なりたい自分」についても声に出してみると、自分の思いや今後の行動を見つめ直すきっかけになります。

朝、寝る前など、毎日の中で自分を褒める時間を決める

習慣を身に付けるためにも、褒める時間を決めましょう。一日の気持ちを奮い立たせるために褒めるなら朝の時間帯を、一日の労いとして褒めるなら夜の時間帯を「自分を褒める時間」として設定します。

夜なら日記をつけるような感覚でも良いでしょう。また、お風呂のリラックスタイムで一日を振り返ることも可能です。時間を決めて取り組んでみましょう。

自分を褒めるのが難しいときは

  • 外国の男の子

    自分を褒めることは自分自身を認めることです

自分を褒めることが難しい、と感じる方は、褒めることのハードルが高くなっているのかもしれません。

自分を褒めるときは、「仕事のプロジェクトが成功した」「資格を取得した」などの大きなことだけでなくても構いません。

「資格取得のために参考書を買った」「『ありがとう』がちゃんと言えた」「ごはんを残さず食べられた」などの、ささいなことでいいのです。

また、どうしても自分を褒められない方が前進するためには、自分を労うことから始めてみましょう。

自分を労わって肯定することで、自分自身を認めることが可能です。労いは簡単なもので構いません。「今日もがんばった」「よく一日やり切った」という言葉だけでも、気持ちが軽くなるでしょう。

自分で自分を褒める習慣をつけ、幸せを感じよう

自分を褒めることは、自分に与えるご褒美。毎日難しいことを考えたり、悩んだりするだけでは明るい気持ちになれません。

毎日ポジティブな気持ちで過ごすためにも、上手に自分を褒めるコツを知り、自分を褒めていきましょう。