メモリメーカーとして知られるKingstonから、ユニークな「Badminton USBメモリ」が発売された。その名と見た目から分かる通り、バドミントンの羽根を模したUSBメモリだ。

  • Badminton USBメモリ。容量は64GBで実売価格は3,000円前後

    Badminton USBメモリ。容量は64GBで実売価格は¥2,980

バドミントンで多くの日本人選手が活躍していることを記念して作られたという限定版のUSBメモリ。バドミントンの羽根を小さくしたデザインだが、素材にはゴムを採用しているようで耐衝撃性に優れている。また、赤色のKingston Rexのゴム製タグアクセサリーが付属し、鍵やバックに取り付けが可能と持ち運びもしやすい。

  • パッケージ。プラスチックがガッチリと固定されている。KingstonのメモリやSSDではおなじみのパッケージ方法だ

  • バドミントンの羽根を小さくしたようなデザイン。タグアクセサリーを利用して鍵やバックに取り付けられる

羽根の上部(本物だとコルク部分)を引き抜くとUSBメモリが登場する。これだと持ち運び中に抜けてしまいそうな印象もあるが、USBメモリの部分には出っ張りがあり、そこが羽根の内側のヘコみに引っかかる構造になっており、思いっきり振り回しても抜けるようなことはない。安心して持ち運べる。

  • コルク部分を抜くとUSBメモリが現れる

  • USBメモリの出っ張りが羽根の内部にあるヘコみに引っかかるので簡単には抜けない構造

USBメモリとしての性能もチェックしてみよう。容量は64GBでインタフェースはUSB 3.2 Gen1、サイズは幅34mm、奥行き34mm、高さ36mmで保証期間は5年間だ。速度のテストにはCrystalDiskMark 7.0.0hを利用する。テスト環境は以下の通りだ。

■テスト環境
CPU Intel Core i7-10700K(8コア16スレッド)
マザーボード MSI MPG Z490 GAMING CARBON WIFI(Intel Z490)
メモリ Micron Crucial Ballistix RGB BL2K8G36C16U4BL(DDR4-3600 8GB×2、※DDR4-2933で動作)
グラフィックスカード CPU内蔵グラフィックス(Intel UHD Graphics 630)
システムSSD Corsair Force Series MP600 CSSD-F2000GBMP600(M.2/PCI Express 4.0 x4、2TB、※PCI Express 3.0 x4で動作)
OS Windows 10 Pro 64bit版
  • 容量は64GBで標準のファイルシステムはFAT32だった

  • CrystalDiskMark 7.0.0hの結果。データサイズは1GiB

シーケンシャルリードは137.78MB/秒、シーケンシャルライトは94.35MB/sとUSBメモリとしては十分高速だ。とくにリードくらべてライトが極端に遅くなるUSBメモリもあるだけに、90MB/秒以上出ているのは優秀だ。データの書き込みが遅くてイライラすることはないだろう。

シンプルにレビューをしたが、バドミントンの羽根をモチーフとアクセサリーとして面白いだけではなく、USBメモリとしても実用性は高い。バドミントン好きはもちろん、無機質なUSBメモリじゃつまらないと思っているなら、チェックして損のない一品だ。