ベビースターラーメンを愛する人のための都市型テーマパーク「リトルおやつタウン Namba」が10月31日より、大阪・難波のショッピングセンター「なんばパークス」にグランドオープンする。子どもから大人まで、幅広い年齢層の人々に愛され続けている定番のおかし『ベビースターラーメン』の魅力を味わい尽くせる施設となっているようだ。内覧会に参加してきたので、本稿でその模様をお伝えしよう。
リトルおやつタウン Nambaとは?
おやつタウンがオープンする「リトルおやつタウン Namba」は、遊ぶ、創る、食べる、買う、が体験できるエンタメ空間。園内は367坪の広くて清潔感のあるスペースで、「体験エリア」「フードエリア」「アミューズメントエリア」「物販エリア」「テイクアウトエリア」の5つに分かれていた。
「おやつデリ」「おやつマルシェ」で”買う”
ベビースターと言えば、あのパリパリとした食感を思い出す方も多いだろう。どうやって作っているんだろう、そんな疑問を持ったら「ベビースターファクトリー」へ。食欲をそそる香ばしい匂いの立ち込める調理現場において、間近で実演を見学できる。
テイクアウトエリア「おやつデリ」では、その出来立てのベビースターラーメンを購入できる。揚げたて熱々の味は格別だ。ほかにも、ベビースターラーメン×アイスクリームの『いつでも3時♪ ベビースターソフトクリーム』(350円)、ベビースターラーメンを使った本格的な『ベビースターカレーパン』(390円)などを販売している(料金はすべて税別、以下同)。
早速、ベビースターソフトクリームを注文してみた。ベビースターを入れたカップに濃厚なバニラ味のアイスクリームを練り込み、さらに上から彩り豊かなベビースターをトッピングした商品。ベビースターの塩気とクリームの甘味が絶妙にマッチしており、これはクセになる美味しさ。子ども連れのファミリーや、学校帰りの高校生などに人気が出そうだ。
物販エリア「おやつマルシェ」では、リトルおやつタウン Namba限定の『大阪こてこてたこ焼き味』、南海電鉄の空港特急ラピートとコラボした『カレー味』、ベビースターラーメンふりかけ、チョコクランチ、こだわりのレトルトカレーなど、ユニークな商品を多数販売。ベビースターやブタメンをモチーフにした各種グッズも手に入る。
「おやつPark」で”遊ぶ”
アミューズメントエリア「おやつPark」には、デジタル技術を駆使した体感型アトラクションが用意されている。身体を動かすと大きなスクリーン内のキャラクターが連動する、モーションキャプチャを活用したゲームなど、9種類のコンテンツを用意。子どもだけでなく、大人も夢中で楽しめそうだ。
時間制になっており、同じゲームも何度でも挑戦が可能。各ゲームで獲得した点数は、最終的に出口で合算されて個人ランキングが表示される。親子あるいは仲間うちで点数を競い合うと盛り上がりそう。料金は30分727円、60分1,091円、追加30分毎に545円、フリー(平日のみ)は1,364円。
「ホシオくんキッチン」で”創る”
体験エリア「ホシオくんキッチン」では、世界にひとつだけのベビースターラーメンを手作りする体験ができる。オープン時は「My スペシャルベビースター」「フリフリ♪ベビースター」の2コースを用意。「My スペシャルベビースター」の料金は818円、所要時間は約50分、「フリフリ♪ベビースター」の料金は636円、所要時間は約30分だ。
自分好みに味付けしたベビースターを作れる「My スペシャルベビースター」を体験した。エプロンと三角巾を身に付け、綺麗に手を洗うところからスタート。キャストの明るい女性が進行役だった。まずは用意された袋の中に、味のついていないベビースターラーメンを入れる。次に好みの調味ボトルを選んで、味を注入。そして袋を振って撹拌させ、用意されたプレートに敷き詰めた。ここでプレートは回収され、スチームコンベクションオーブンで5分間の乾燥処理。戻ってきたベビースターはホカホカと温かく、とても良い匂いがした。少し冷ましたところで、専用のボトルに入れて完成、持ち帰ることができるという流れだった。ちなみに、この日の調味ボトルはキャラメル、カルボナーラ、バターシュガーなど6種類が用意されていたが、シーズンによって味付けの用意も変わるそう。日をあらためて、何度もリピートしてしまいそうだ。
「スイーツパーク」で”食べる”
いつでも3時、がコンセプトのフードエリア「スイーツパーク」では本格派スイーツや、できたてフードメニューを楽しめる。なんばパークスでショッピングしたついでのランチ、ディナー、カフェとして利用するのも良いだろう。なお、ディナータイムにはアルコールに合うメニューも登場する。スイーツビュッフェは、平日70分なら大人(13歳~)は1,480円、小人(4歳~12歳)は880円、3歳以下は無料といった料金設定になっている。
なぜ難波にオープン?
初代「ベビーラーメン」が1959年に誕生してから60年超。いまなおファンを獲得し続けているベビースターラーメンをテーマにしたエンタメ空間とあり、リトルおやつタウン Nambaは、世代を超えて賑わう人気のスポットとなりそうだ。
ところで今回、なぜ大阪の難波を選んだのだろうか。リトルおやつタウン事業部Namba管理部の中村氏に詳しい話を聞いた。
「おやつタウンでは昨年(2019年)7月20日に、三重県にベビースターラーメン工場一体型のテーマパーク『おやつタウン』をオープンさせました。そこで来場者の属性を調べてみると、10~20代の女性が多く、また半数の方が関西圏からお越しになっていることが分かりました。これを踏まえ、国内で2店舗目のオープン先については、関西圏の主要都市で、気軽に電車で行ける場所という条件で検討を進めました。その結果、難波が最適だったんですね」(中村氏)。なるほど難波なら、交通機関のアクセスが良いので京都、奈良、兵庫などの周辺都市からも来やすいし、住んでいる若者も多い。テーマパークと相性が良い土地柄だったわけだ。
主なターゲットとして、難波界隈の10~20代の女性と未就学児を連れたファミリー層を想定しているという。「それはショッピングセンターにお越しになる層とも重なります。まずは買い物ついでに足を運んでいただけたら」と中村氏。若い女性や子どもに向けたプログラムも積極的に実施していく考えで、クリスマスやバレンタインデーなどには楽しいイベントも計画しているようだ。
最後に、オススメの園内の周り方を聞いてみた。「まずはスイーツパークでお腹を満たしていただき、次におやつParkで身体を動かして、ホシオくんキッチンでお好みの味付きベビースターを手づくり体験したあと、おやつマルシェでお土産を買ってもらえたら。入園料は無料なので、ビュッフェだけ、お土産だけ、というように単独のエリアだけ周っていただくことも、もちろん可能です」(中村氏)。ちなみに将来的には、ほかの地域への出店も検討していきたい、と話していた。
新たな名所となりそうな、リトルおやつタウン Namba。関西地区を訪れた際には、是非、ぶらりと立ち寄ってみたい。