博報堂生活総合研究所は10月28日、「2021年ヒット予想」の結果を発表した。調査は9月25日~29日、首都圏および京阪神圏在住の15~69歳の男女1,008名を対象にインターネットで行われた。

同調査は、新聞・雑誌・Webなどから、「今年生活者が関心を示した/世の中で注目された」と思われる商品やサービス、コンテンツ、出来事などを収集。うち80項目について「来年(2021年)以降、話題になりそう/人々の生活に普及・浸透していそう」と思うかを調査したもの。

  • 2021年 ヒット予想ランキングTOP30

    2021年 ヒット予想ランキングTOP30

2021年ヒット予想ランキングの結果、「キャッシュレス決済」が1位を獲得。以下TOP10には、2位「ドライブレコーダー」、3位「エコバッグ」、4位「テレワーク」、5位「オンライン会議」、6位「QRコード決済」、7位「ソーシャルディスタンス」、8位「東京2020オリンピック・パラリンピック」「5G」「AI(人口知能)」がランクインした。

従来の慣習に基づく無駄や無理をレス(少なく)して、生活の質をリッチ(高める)にする暮らしを叶える商品やサービスが上位に挙がり、今回の結果を受けて同研究所は、2021年 ヒット予想のキーワードを『レスして リッチに』と分析。さらに、上位30について以下4つの『レスして リッチに』分類している。

まずは、「慣習」をレスして、「選択肢」をリッチに。「キャッシュレス決済」(1位)や「QRコード決済」(6位)、「テレワーク」(4位)、「オンライン診療」(21位)、「副業」(21位)など、これまで慣習に縛られていたものも、規制をレスすれば生活の選択肢がリッチに。

また、移動時間をレスして自由な時間を生む「オンライン会議」(5位)、「オンライン授業/学習」(12位)」、「ライブ配信」(18位)。料理時間をレスし、おうち時間がリッチになる「テイクアウト」(11位)や「個人が配達するフードデリバリー」(15位) など「移動」をレスして、「時間」をリッチにするようなサービスも上位に。

「ドライブレコーダー」(2位)や「エコバッグ」(2位)、 「熱中症対策商品」(17位)、「防災グッズ」(21位)、「感染防止用対策用品(マスク以外)」(12位)、「高機能マスク」(20位)など、社会に広がる心配をレスして、安心をリッチにしてくれるアイテムも上位にランクインしたほか、「サブスクリプション」(25位)や「フリマアプリ」(25位)など「所有」をレスして、「体験」をリッチにするものも多くの票を集めた。