Appleは10月28日 (米国時間)、動画撮影&編集アプリ「Clips」のバージョン3.0をリリースした。インターフェイスを刷新。複数のアスペクト比 (16:9/ 4:3/ 1:1)の切り替え、iPadのランドスケープ(横向き)モードやiPhone 12ファミリーのHDR撮影への対応など、過去最大のアップデートとなっている。

  • Clips 3.0

    録画ボタンなどをフロートさせて画面全体に撮影対象を表示(左)、エフェクトの使用がより簡単に

新しいインターフェイスは、iPhoneやiPadの画面を広く使用するようにデザインされている。例えば、縦長 (9:16、3:4)や横長 (16:9、4:3)の撮影では、録画ボタンやシャッターボタン、カメラ切り替えボタンなどをフロート表示し、撮影対象を画面全体に大きく表示できるようにした。また、各種コンテンツを一覧してすばやく選べるように、エフェクト、メディア、プロジェクトのブラウザを改良した。例えば、iPhoneではエフェクト・ボタンをタップしてエフェクト・ブラウザを呼び出し、画面下から上へのスワイプでコンパクトなブラウザをフルスクリーンに切り替えられる。

  • 複数の縦横比に対応

    様々な縦横比で撮影やコンテンツ作成が可能に

iPad版でも、横向きで使用している時に横長のクリップが画面全体に広がり、エフェクト・ボタンをタップすると大きなエフェクト・ブラウザがフロート表示される。Magic KeyboardやSmart Keyboard、マウスやトラックパッド、Apple Pencilの操作に最適化されており、手書き文字をテキストに変換するiPadOS 14の新機能「Scribble」(英語、中国語)をサポートする。

  • Clips 3.0をMagic Keyboardで操作

    Magic KeyboardなどiPadの最新の体験に対応、iPadでより使いやすく

iPhone 12シリーズでは、リアカメラを使ってHDRビデオを撮影して直接プロジェクトに追加し、編集してHDRコンテンツとして共有できる。また、以下のデバイスではライブラリからHDRビデオやHDR写真をプロジェクトに追加して編集・共有できる。

iPhone X以降のiPhone、iPhone 8 Plus、iPhone SE (第2世代)、iPad mini (第5世代)、iPad (第7世代)以降、iPad Air 3以降、iPad Pro (10.5インチ)以降。

編集用コンテンツに、8つのステッカー、6つの図形、25個のサウンドトラックなどが新たに加わった。フィルター、ポスター、ライブタイトル、セルフィーシーン、共有シートなど全て新しい縦横比に合わせてアップデートされており、共有シートでは送信前に動画をプレビューで確認できるようになった。