リーディングテックが運営する情報メディア「ワイズローン」は10月28日、「貯金実態調査2020」の結果を発表した。調査期間は2020年10月8~14日、調査対象は18歳以上の個人で、有効回答は1,121人。
世帯貯金額の平均値389万円、中央値200万円
世帯貯金額を尋ねると、「100万円未満」が最も多く33.8%。次いで「100万円~200万円」が15.1%、「1,000万円以上」が11.5%、「200万円~300万円」が10.3%と続いた。平均値は389万円、中央値は200万円。
世帯貯金額を前年度と比べると、「100万円未満」は前年度(43.5%)から9.7ポイント減少した一方、「1,000万円以上」は前年度(7.3%)から4.2ポイント増加。平均値は2019年度(317万円)から72万円増加し、中央値も2019年度(100万円)から100万円増加した。
同調査では貯金額が増加した要因について、「新型コロナに係る特別定額給付金で臨時収入があったことや、外出自粛により娯楽支出が減ったことなどが挙げられる」と分析。特に貯金1,000万円以上が増加している理由については、「貯金が多い世帯における娯楽支出の減少幅が他の層よりも大きかったことが原因」と推察している。
年齢別の貯金額の平均値をみると、60代が最も多く905万円(前年度503万円)。次いで50代が616万円(同621万円)、40代が554万円(同450万円)、70代が413万円(同198万円)、30代が362万円(同320万円)、20代が170万円(同170万円)、10代が27万円(同14万円)と続いた。
なお、60代のサンプル数は2019年度は12人、2020年度は22人と少ないことから、「年齢別の貯金動向を明らかにするにはより大規模な調査が必要である」としている。