ロジクールは10月28日、トラックボールマウス新製品「ERGO M575 ワイヤレス トラックボール」(以下、ERGO M575)を発表した。11月26日に発売する。価格はオープンで、ロジクールオンラインストア価格は税込6,050円。
2010年に発売され、根強い人気がある同社トラックボールマウス「M570」(現行モデルの型番はM570t)から、機能やデザインを刷新した後継モデル。M570利用者からの反応に加え、2017年9月に発売した上位モデル「MX ERGO」からのフィードバックも取り入れつつ、人間工学、快適さ、デザインという3つの視点から開発を進めたという。
本体は、手のひらをサポートする最適な形状を検討し、幅広い手のサイズに自然にフィットするようデザインされたという。
自然な手の角度で握れるよう本体に角度をつけ、前腕筋の動きを同社マウス「M510」より20%軽減させたほか、クリックエリアをM570から拡大した。読み取り方式は従来はレーザーだったが、M575は光学式(アドバンスオプティカル)を採用し、解像度も従来は540dpiだったところ、400dpi~最大2,000dpiに調整できるようになった。
搭載ボタンはスクロールホイールを含めて5つ。いずれも、ユーティリティ「 Logicool Options」でカスタマイズできる。駆動時間も大幅に改善され、単3形乾電池1本という電源は変わらないが、M570では電池寿命が18カ月だったところ、M575では24カ月(USBレシーバー使用時)に伸びている。このほか、新たにiPadOSにも対応し、iPadでも使えるようになった。
開発を担当したのは、上位版のトラックボールマウス「MX ERGO」や、人間工学デザインの縦型マウス「MX Vertical」も手掛けた、Logitech本社のLars Holm Lauridsen氏。なお、ERGO M575の発売にともない、M570は終売する方向だという。MX ERGOは上位モデルとして販売を継続し、MX VERTICAL、MX ERGO、ERGO M575の3製品を、人間工学デザインの「エルゴ」シリーズとして展開していく。
カラーはグラファイト、オフホワイト、ブラックの3色。接続はUnifyingレシーバー、もしくはBluetooth。底面にある切り替えスイッチで接続方法を切り替えられる。
本体サイズはW134×D100×H48mm、重さは約145g(乾電池含む)。UnifyingレシーバーのサイズはW14.4×D18.7×H6.1mm、重さは1.8g。センサー方式は光学式。ボタン数は5で、チルト機能は備えない。電源は単3形乾電池×1。保証期間はグラファイト、オフホワイトは2年間、ブラックは1年間。
対応OSは、USBレシーバーがWindows 7 / 8 / 10以降、BluetoothがWindows 8 / 10以降、macOS 10.13以降、iPadOS 13.4以降。