女優の深川麻衣が、映画『おもいで写眞』(2021年1月29日公開)の主演を務めることが28日、明らかになった。
同作は熊澤尚人監督の小説『おもいで写眞』(幻冬舎文庫)を同監督が実写映画化。東京で夢に破れ、祖母の死がきっかけで故郷へと戻った結子(深川麻衣)は、祖母の残した写真館で“遺影写真”を撮る仕事を始める。100人の写真を撮り、人生の先輩たちの話に耳を傾けるうち、それは単なる遺影写真ではなく、色褪せない思い出を写し出す“おもいで写真”へと変わっていく。
主演の深川は、乃木坂46卒業後女優としてのキャリアを着実に気づき、『パンとバスと2度目のハツコイ』以来の映画主演作となる。共演には、深川麻衣と初タッグとなる高良健吾のほか、香里奈、井浦新などの実力派が揃い、さらに、古谷一行や吉行和子など、日本を代表する俳優陣が出演する。
また本作は主演の深川所属の芸能プロダクション・テンカラットの25周年企画となる。数々の俳優、女優を輩出し映画に寄り添ってきたテンカラットが、設立25周年となる節目に、先輩たちからの学びや、自身の振り返り、そして成長というメッセージを込め、熊澤尚人監督とタッグを組み、本作の制作を企画した。撮影は、昨年初夏に富山にて行われた。
深川麻衣 コメント
今回、初めてご一緒させていただく熊澤監督と、素晴らしい出演者の皆様と、物語の舞台である富山県で撮影をしてきました。
撮影の日々はとても刺激的で、苦しくもあり、あたたかくもあり、自分にとって何ものにも代え難い大切な時間になりました。
写真を通して人と人とが繋がり、結子が成長していく姿を感じていただけたら嬉しいです。
高良健吾 コメント
台本を読んだ時に驚いた事があります。主人公が祖母の遺影を見て感じたことを、自分も祖父の葬式の時に感じました。これはどこにでもある問題なんだと。
だとしたら、映画を通じて世の中になにかを投げかけられると。
このおもいで写眞の物語は主人公の喪失感から始まります。
主人公の不器用さにハラハラしますが、彼女の真っ直ぐさから伝わるものがあります。
この映画があることによって、おもいでというものの価値観も変わるのではないでしょうか。
正真正銘本当であるという事がすべてなのか。
是非、楽しみにしていてください。
香里奈 コメント
大切な思い出や記憶は、人は何歳になっても自分の心の中に大事にしまわれていて、それを思い起こすことでまたキラキラできる。
『おもいで写眞』は、写真を通して若者と年配の方々それぞれの角度から、本当に大切なことは何かと気づかせてくれるような温かい映画になっています。
今回、たくさんの素敵な俳優さん方とご一緒できて、
私にもまたひとつ、大切なおもいでが増えました。
古谷一行 コメント
『おもいで写眞』公開決まりましたね。
とても待ち遠しかったし、嬉しいです。
昨年の夏に暑い富山ロケで、北陸新幹線も初体験しました。
深川麻衣さん、健吾君、香里奈さん、
ホテルのエレベーター前でいきなりバッタリ紹介者なしで4人が自己紹介。
そんなロケの始まりでした。
現場では、3人共先輩に気を遣ってくれて、よく話もはずみましたね。
最後の写真展のシーンは、とても温かな撮影でした。
映画のテーマ通り手作りのやさしい現場でした。
吉行和子 コメント
おもいで写眞に出演して、心が軽くなりました。としよりと言われて、人生がだんだんぼやけていく中で、若い人のアイディアで自分の一生が呼び起こされ生き生きとしてくる。
ラストの写眞展のすばらしさ。ちからづよいメッセージが溢れています。撮影中は深川麻衣さんの若さとチャーミングさにうっとり!
熊澤監督 コメント
このオリジナルストーリーを書いたのは9年前。何度か映画化できそうになりましたが上手く行かず、推敲を重ねて粘り強く頑張った所、深川麻衣、高良健吾という魅力溢れる俳優と出会え、やっと映画になりました。映画は主人公がお年寄りと触れ合い、希望を見出す話です。吉行和子、古谷一行という名優と映画作りをさせて頂き、僕も大きな希望を得ることができました。