「人を好きになりたい」と考えても、なかなか気持ちが向かない方は少なくありません。この状況を克服するには、その原因を見極めることが大切です。その上で、様々な克服法を自分のペースで試すことが大切だといえるでしょう。
人を好きになれない・恋愛感情を持てない人の特徴は?
ここでは、人を好きになれなかったり、恋愛感情を持てなかったりする人の特徴をご紹介します。
他人に興味がない
「自分以外の人に興味がない」という人は、周りへ関心を向けることが少ないので、周りに対して興味がわく人と比較すると、人を好きになったり恋愛感情を抱いたりする機会が少なくなります。
恋愛に興味がない
「今は仕事が楽しくて仕方ない」「趣味で忙しい」といったように、恋愛以外の何かに没頭している人は、優先度の低い恋愛への興味は薄くなる傾向です。
1人でいることが好き
1人でいることが好きで他人との行動を好まない人は、周りの人と積極的にコミュニケーションを取ろうとせず、人を好きになったり恋愛をしたりすることも少なくなります。
人と関わる機会が少ない
恋愛は、自分1人だけではできず、相手がいるからこそできることです。人と関わることが少ない仕事をしていたり、自宅から出ることがなかったり、人と関わる機会が少ないと必然的に恋愛する機会は少なくなります。
人と関わるのが苦手
周りの人とのコミュニケーションに苦手意識を持っている人も、恋愛や人を好きになることへのハードルを高く感じてしまいがち。人とのコミュニケーションを無意識のうちに避けていると、恋愛を始めるきっかけを逃してしまいます。
人を好きになれない理由は? 病気なの?
今まで人を好きになったことがなかったり、恋愛感情を抱いたことがなかったりすると、「自分はもしかして病気なのでは?」と不安になる人もいるでしょう。
人を好きになれない理由は人それぞれです。「結婚や恋愛はしたいけど、異性に興味が湧かない」という方は男女問わず少なくありません。人を好きになれないことは決して特別な状態ではないことを理解しましょう。
しかし、人を好きになれないことで、焦りや心の負担につながることは決して好ましいことではありません。そこから抜け出すには原因を明確にすることが大切です。そこで、人を好きになれない理由を解説します。
恋愛のトラウマがある
過去の恋愛のトラウマが、人を好きになれない理由になることも少なくありません。振られた経験や、パートナーにひどい仕打ちを受けた経験が影響し、心身にダメージを負うとトラウマに陥りやすくなります。
例え好意を抱く異性が現れたとしても、心の壁が邪魔をして次のステップに進めなくなってしまうことも多いです。最近では、重症化した方がカウンセリングなどを受けることも少なくありません。
人を好きになったことがない
そもそも人を好きになったことがない方の中には、本気で人を好きになる感覚がわからないという人も多いです。本気で人を好きになったことがないと、恋愛に対する喜びや悲しさの感情に鈍感になってしまいます。反対に、一度恋愛における幸福感を味わってしまうと、恋愛にのめり込んでしまうこともあるので注意が必要です。
新しい人を好きになれない
過去に大きな失恋をした方は、新しい人を好きになれない傾向が強くなります。「パートナーが欲しい」「彼女が欲しい」と思っても、ついつい過去のパートナーと比べてしまうのが原因だと言えるでしょう。
しかし、過去の恋愛は美化されて、心に残っているのが通例です。辛い出来事や寂しい気持ちは忘れてしまっていると言えます。過去の恋愛を克服し、新しい恋愛に生きることが健全な生き方であることを理解しましょう。
自分を好きになれない
自分を好きになれない方は、人を好きになれない傾向が強くなります。「私を好きになる方はいない」という感情が強くなればなるほど、人を好きになる感情が理解できなくなるのです。
気になる人が現れても、心にブレーキをかけることが当たり前になっているため、恋愛感情に至りません。過去の家庭環境やいじめに遭った経験が原因となることも少なくありません。
恋愛する時間がない
恋愛する時間がないことも、人を好きになれない原因の一つです。社会人としてのキャリアを積み、重要なポジションを任されるアラサーの頃に多い傾向にあります。
この状況になると、恋愛したいと思っても、付き合う時間がないことから恋愛に消極的にならざるを得ません。30代を超え40代になると「結婚できない」とあきらめ、恋愛そのものをめんどくさいと思うようになる可能性もあります。
恋愛より優先順位が高いものがある
恋愛よりも優先順位が高いものがある方も、人を好きになることができなくなる可能性が高いです。学生であれば受験期間、社会人であれば大きなプロジェクトを任されたタイミングは要注意です。
恋愛以外のことに集中している期間が長くなると、無意識のうちに恋愛できない状況になることも少なくありません。いくら多忙でも、適度に気分を緩める心の余裕を持つことが必要です。
充実した生活を送っている
充実した生活を送っていることが、人を好きになれない理由となることがあります。もちろん、集中できることがあるのはとても良い状況ですが、恋愛に対して消極的になることもあるので注意が必要です。
出会いがない
出会いがない状況が続くと、なかなか人を好きになれなくなることがあります。人を好きになろうにも、振り向かせる対象がいなければ、人を好きになることはできません。
そうした状況が続くと「人を好きになる」感情を忘れてしまうことも少なくありません。最近では結婚相談所などのサービスも充実しています。職場環境の事情などで出会いが少ない方は検討してみるのも一つの方法です。
恋愛の必要性がわからない
恋愛の必要性がわからない方は、人を好きになることが難しいと感じるでしょう。人を好きになる人は、恋愛によって心に充足感を得ることができると考えています。
ところが、人を好きになることで得られる充足感を知らないと、恋愛に対する必要性が理解できません。とりわけ、自分の生活のペースを乱されたくない方にこの傾向は強いといえるでしょう。
恋愛感情を抱かないセクシャリティである
最近は、セクシャリティが多様であることも世間で認知されるようになりました。
レズビアン(女性同性愛者)・ゲイ(男性同性愛者)・バイセクシャル(両性愛者)・トランスジェンダー(生まれつきの身体的性別と自分が認識している性別が異なる人)の4つの頭文字をとった「LGBT」という言葉は、多くの方がご存知なのではないでしょうか。
セクシャリティはグラデーションのように様々で、「恋愛感情を抱かない」といったセクシャリティも存在します。他者に恋愛感情を抱かないセクシャリティは「アロマンティック」、性的に他者に惹かれないセクシャリティは「アセクシャル」といわれています。そしてアロマンティックやアセクシャルのなかにも、様々なタイプが存在します。
「恋愛という概念が理解できない」「性的に惹かれるということが理解できない」という方は、アロマンティックやアセクシャルである可能性もあります。恋愛感情を抱いたことがないと悩んでいる方は、セクシャリティ診断を受けてみるというのも一つの手ですよ。
人を好きになれない状況から抜け出す方法
人を好きになれない状況から抜け出すには、いくつかの方法があります。人を好きになれない状況が長引くと、「なぜ?」 と自分を追い込む方も少なくありません。
しかし、思い悩んでばかりいても前に進むことはできないといえるでしょう。人を好きになれない理由を突き詰め、抜け出すことが大切です。
自分を見つめ直す
自分を見つめ直すことで、人を好きになれない状況を抜け出すきっかけとなります。人を好きになれない方は、恋愛の必要性や重要度を見失っていることも少なくありません。
自分を見つめ直し、自分の好きなものや嫌いなものを明らかにすることで、恋愛の必要性や重要度を理解できます。とりわけ、恋愛に対して必要性を感じない方や優先度が低い方に適切な方法だといえるでしょう。
自分の感情を表現する
自分の感情を表現することを心がけてみましょう。人を好きになれない方は、異性に対する警戒心が強く心をオープンにできない傾向にあります。
人を好きになるには「心の壁」は大きな障害です。心をオープンにすることを「怖い」と感じる方は少なくありません。しかし、勇気を出して心をオープンにし、自分の感情を表現することは恋愛にとって不可欠な要素でしょう。
心地の良いものに囲まれて生活する
心地の良いものに囲まれて生活することも、人を好きになるには大切な要素です。心が豊かでなければ生活に余裕がなくなり、人を好きになることができなくなります。
読書や音楽など自分の心を豊かにしてくれるものを探し出して、生活に取り入れることは心の健康に不可欠です。「好き」を感じる時間を増やすことで心が豊かになれば、人を好きになる心の余裕も生まれるでしょう。
人と関わる場所に出かける
人と関わる場所に積極的に出かけることを心がけてみましょう。いくら人を好きになりたくとも、相手がいなければ何も始まりません。しかし、いきなり「婚活」となると力が入り過ぎてしまいます。
恋愛対象ではなく友達を見つけるくらいの感覚で、飲み会や趣味の集まりなどに参加するのが大切です。最初は居心地が悪く感じても、徐々に人と関わることの大切さを感じることができるようになるでしょう。
自分を好きになる
自分を好きになる努力をはじめてみましょう。人を好きになれない方の中には、自分に自信がないケースもちらほら。しかし、何もしないままその状況を打開することは難しいです。一度自分の良いところも悪いところも受け入れた上で、自分磨きに取り組んでみましょう。徐々に自信を取り戻すことが大切です。自分を好きになって、自分磨きをする方は他人からみても魅力的であることを理解しましょう。
過去の恋愛はきっぱり整理する
過去の恋愛はきっぱり整理しましょう。辛い恋愛の経験から「また悲しい思いをするのは辛い」「元彼・元カノが忘れられない」という方も少なくありません。
しかし、過去に縛られ未来に不安を抱いても、人を好きになることができないどころか、人間不信に陥ることもあります。人を好きになるには、過去の恋愛は「過去のもの」と割り切って、今を大切にしましょう。
何か新しいことを始める
何か新しいことを始めるのも、人を好きになることにつながります。恋愛をするには心の余裕が必要です。ところが、仕事や勉強ばかりの毎日だと心に余裕を持つことはできません。
新しい趣味や習い事を始めると、心機一転気持ちも変わるので心に余裕をもつことが可能です。行動範囲も広がり新しい出会いも期待できるでしょう。もちろん、日常生活も充実しますから活き活きとした毎日を送ることができます。
パートナーを好きになれない状況
パートナーを好きになれないことで悩む方は、決して少なくありません。パートナーとお付き合いするきっかけは、「告白された」「良い人だった」などさまざまです。その反面、パートナーが好きになれない状況も様々だといえるでしょう。
気持ちが「冷める」、一緒にいると「疲れる・飽きる」といった理由で、パートナーを好きになれないことも十分にあり得ることです。ここでは、パートナーが好きになれない状況について解説します。
裏切られるのが怖い
辛い恋愛を経験している方は、裏切られるのが怖いためパートナーを好きになることも怖くなっている場合があります。好きになればなるほど、裏切られた時のショックは相当なものです。酷いことを言われた場合は、その言葉がずっと心に残るでしょう。
裏切られたことが原因で別れると、別れた後もショックを引きずることが心にインプットされます。そのため、パートナーを好きになろうとすると、無意識のうちに心にブレーキがかかってしまうのです。
恋愛感情がわかない
お付き合いを始めても、恋愛感情がわかないこともあります。「告白された」「良さそうな方だった」といった理由で、お付き合いを始めた方に多く見られる状況です。
しかし、最初は恋愛感情がなくとも、相性や価値観が合えば徐々に恋愛感情がわきやすくなります。ところが、相性や価値観が真逆だと恋愛感情がわくどころか、一緒にいると疲れる存在となることも少なくありません。
パートナーを好きになれない状況を克服する方法
パートナーを好きになれない状況が長引くことは、決して良いことではありません。そのため、パートナーが好きになれない悩みを抱えている方は意外と多くものです。
まったく合わない相手であれば、別れることも一つの選択肢だといえるでしょう。しかし、パートナーを好きになれない理由を突き詰めて、適切な克服方法を実践することで克服することは可能です。そこで、パートナーが好きになれない状況を克服する方法を紹介します。
自分とパートナーを比べない
パートナーを好きになりたいなら、自分と比べることは止めましょう。恋愛を長続きさせるコツは、相手を尊重する心を持つことです。反対にパートナーに対して嫉妬したり、見下すような態度は信頼関係が破綻する原因になりかねません。
まず自分とパートナーを比べるのではなく、付き合い始めたときの気持ちを振り返ることが大切です。信頼関係の回復に加えて、恋愛感情の復活も期待できるでしょう。
パートナーと他の人を比べない
パートナーと他の人を比べると、人の本質を見誤ってしまうこともあります。また、パートナーに何を求めているのかを明確にすることも大切です。したがって、まずは冷静にパートナーのことだけをしっかりと見ることが、恋愛成就の第1歩だといえるでしょう。
パートナーの良い部分を認める
パートナーの良い部分を認めることも、パートナーを好きになれない状況を克服します。人は良いところだけを見るようにすれば、相手に好意を抱きますが、反対だと嫌悪感に苛まれるでしょう。
したがって、パートナーの悪い部分だけを見るのではなく、良い部分にしっかりと目を向けて認めることが大切です。パートナーの良い部分だけを見続けることで、徐々に恋愛感情も復活すると思われます。
相手に心を開く努力をする
パートナーを好きになれないなら、相手に心を開く努力をしてみましょう。心を閉ざしたままだと、パートナーを好きになることはできません。心を閉ざす理由は人によって様々ですが、1歩踏み出す勇気が大切です。
しかし、最初から心の扉を開放する必要はありません。パートナーとの関わりの中で、少しずつ心を開くことで、パートナーの新たな一面が自然と見えてくるようになるでしょう。
それでもだめなら関係を解消する
パートナーとの関係を解消するのも選択肢の1つです。様々な方法を試しても効果がない場合、無理にお付き合いを続ける必要はありません。パートナーと一緒にいて幸福感を感じられないままだと、パートナーも満足感を得られないでしょう。
別れてから、パートナーの良いところに気付くこともあります。離婚した夫婦が、離婚後にお互いの必要性を感じて復縁することもあるほどです。無理をせず、自分の気持ちに正直になることが大切だといえます。
人を好きになれない理由を見つけて少しずつ克服しよう
人を好きになれない方は、その理由を見つけて少しずつ克服しましょう。人を好きになれないことで、苦しい思いしている方は少なくありませんが、決しておかしいことではありません。パートナーのことを好きになれない場合も同様です。
なぜ好きになれないのか理由を見つけて、様々な克服する方法を試してみましょう。それでも幸福感を感じられないなら、関係を解消するのも一つの方法です。大切なのは無理をせず、克服法を試すことになります。