コント師としての実力が高く評価されているお笑いコンビのチョコレートプラネット(長田庄平&松尾駿)とシソンヌ(じろう&長谷川忍)。養成所の同期として刺激を受け合ってきた彼らが、不定期で行っているのがコントユニット“チョコンヌ”としての活動だ。今年2月には約5年ぶりとなるユニットライブ「チョコンヌ2020」を開催し、キャパ1000席のチケットが発売とともに即完売するなど、人気を博している。
コロナ禍においてユニットとしての活動にも影響が出てきているというが、ユニットでコントをやる楽しさを直撃すると、「4人だからこそできることがある!」「この4人は最高」とそれぞれが大きな笑顔を見せる。4人に集まってもらい、今後の展望までを語ってもらった。
――「チョコンヌ2020」がDVDになって登場します(10月21日発売)。2組とも15年の芸歴をお持ちですが、ユニットとしての活動も13年目に突入したとのこと。2月のライブの手応えをどのように感じていますか?
長田:これが、チョコンヌにとって初めてのDVDになります。2月のライブは、チョコンヌ史上最高の出来だったと思っていて! チョコンヌの集大成ですね。なのでこのDVDは後世の残るような作品。『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』と同じくらい面白いです!
長谷川:どこと勝負しているんだよ!
松尾:本当に僕らのすべてが入っていると思います。買っていただいて損はさせませんし、またジャケットに描かれたきくちゆうきさんのイラストもすごくいいので、ぜひ買っていただきたいです。
長谷川:今までの中で一番、稽古にも時間を費やしました。みんなデビューしたてかというくらい緊張していて、いい緊張感の中でライブをやることができました。全部が見どころだと思っていますが、後半の40分間、「チョコンヌコメディ」と題して、4人だけでやった新喜劇がありますので、みんながどのようにいろいろなキャラクターを成立させているのか見ていただけたら、ありがたいです。
じろう:今回のライブを機に、また4人が一つになった感じがあって。いろいろな世代の方に楽しんでいただけるものになっていると思います。家族、カップル、ワンちゃん、ニャンちゃん、みんなが楽しめる内容です。
――ユニットライブとしては、5年ぶりの公演となりました。久々にユニットとしてコントをやってみた感想を教えてください。
長田:5年の月日が空いてしまいましたが、ちょっとここらへんで各々、自分たちの力をつけようじゃないかと。「さらに強くなって、もう一回集まろうぜ」ということで、それぞれ修行していた感じです。そのためにこれだけの時間がかかってしまいましたが、その分、みんなのレベルが上がっていますし、今までのチョコンヌではできなかったようなコントもできたと思っています。
長谷川:そんな話、していたかなあ。
松尾:「本当に5年ぶり!?」というくらい、息が合っていました。僕にとっては5年ぶりという感じもせず、4年半ぶりくらいの感覚ですね。年月を感じさせないような、息の合い方をしていると思います。
長谷川:5年も4年半も同じだろう! 僕は真面目に話しますよ! 5年の月日が空いてしまったのは、チョコプラが忙しくなったからというのもありますし、あと実は、チョコンヌの公演ってこれまであまりお客さんも入らなかったんです。チケットも完売などしていませんでしたし、「あまり世間に求められていないのかな?」と思っていたんです。でも僕らもキングオブコントで優勝させてもらったり、チョコプラもどんどんテレビで活躍するようになって、「ちょっとチョコンヌ、やってみるか」と思ってやってみたら、たくさんのお客さんが来てくれました。「需要があるんだ」と感じられたことがとてもうれしかったですし、5年経ったからこそ、新鮮な気持ちで取り組めたと思っています。
じろう:もう以下同文です! 長谷川さんが一言一句、すべて僕の思っていることを言ってくれました!
――長いお付き合いになったチョコレートプラネットとシソンヌ。お互い、「変わったな」と思うことはありますか?
長田:みんな変わらないですね。「白髪が増えていったなあ」という変化はありますが、内面も、ボケ方もまったく変わらないように思います。
松尾:そうですね。根本はみんな変わらない。白髪でいうならば、じろうくんだけまったく白髪が生えない。怖いですよね。こんなに白髪にならないのは、じろうくんとウッチャンナンチャンの南原(清隆)さん以外、見たことがないです。
長谷川:コンビの印象は変わらないですね。ただ芸歴も15年になったので、それぞれが力をつけてきたなという感じはあります。ユニットも、初期の頃はうまく一つになれない感じがあったんですが、だんだんきれいに、バランスよくまとまることができるようになってきたと思います。
じろう:チョコプラのおかげで、僕らも変わらずにいられたところがあるので、すごくいい同期を持ったなと思っています。