ヤマハは2020年10月27日、言葉をメロディにのせて会話するコミュニケーションロボット「Charlie(チャーリー)」のプロトタイプを公開した。モニターを募集するなどしてさらに開発を進め、2021年春の発売を目指す。
Charlieは、ユーザーと歌によってコミュニケーションをとる“うたロボ”。ヤマハのボーカロイド技術や自動作曲技術などを活用している。ユーザーが話しかけると、「おはよう」や「ありがとう」などの言葉や相談事、雑談に対して、ミュージカルのようにメロディに乗せて返答を行う。
Charlieが発する言葉の内容と、約30種の音楽ジャンルに基づいた曲調が連動。例えば、明るく楽しい雰囲気の会話ではアップテンポのポップス、のんびりとした会話ではスローテンポのボサノバ調など、言葉と曲調で感情を表現する。Charlieには性格があり、ユーザーの問いかけに素直に答えるだけでなく、自らの意思を持って答えるという。ユーザーがCharlieと触れ合ったときにリラックスでき、テーブルやベッドサイドに置いても部屋のインテリアとなじむように、温かみのあるデザインにもこだわった。
ヤマハは、Charlieのターゲットを「仕事もプライベートも充実させたい働く女性」に設定。働く女性の多くが仕事や人間関係などでストレスを感じており、「もっと家で気持ちを緩めたい、明日のために充電したい」というニーズを持っていることが調査によって見えてきたことから、Charlieの開発に至った。
2020年10月27日より、モニター募集を開始。2020年12月には抽選で約30名を選出し、1か月程度の製品モニターを実施する予定。モニター期間は約1か月(2020年12月5日~12月27日)で、期間終了後に試作品は返送することになるが、希望者にはCharlieの製品版が後日無償で送付される。応募要項は特設サイトにて参照のこと。
モニターから得たフィードバックを含め開発を進行し、2021年春の発売を目指す。