お笑いコンビ・ロザンの菅広文と宇治原史規が21日、YouTube公式チャンネル「ロザンの楽屋」に公開した動画「高学歴になればなるほど〇〇」で、勉強すれば職業の幅が広がると言われている風潮に疑問をぶつけた。

ロザンの宇治原史規

「なぜ勉強しなければいけないの?」という子供からの質問に、これまで「職業の幅が広がるから」と答えていたという菅。しかし、芸人になりたてのころに宇治原が、「京大に入ったのに、なぜ芸人になるのか?」「なぜ弁護士にならないのか?」と言われていたことを思い出し、「これ職業の幅、狭まってない? この風潮はなくさなあかん。良くないと思う。勉強してすごく頑張れば頑張るほど、職業の幅が狭まっていってんねん」という気づきがあったことを明かした。

この話に、「ほんまやな」とうなずいた宇治原は、「弁護士になれ、官僚になれ、国家公務員になれ」としょっちゅう言われていたそうで、「ほんまにやかましい」とイラついていたことを告白。「うちの親父も似たようなこと言ってたな。芸人になるって言ったときに、『それぞれ役割があるんだから、お前の役割はそれではない』って」と続けると、菅は、「親は愛情があるからええねん。そういうものやから。それ以外の(周囲が)そう言う風潮は良くないんじゃないか」とフォローした。

また、自身の経験をふまえ、「学力をたくわえた若者が学力に関係ない仕事に就くときに、反対するのをやめたほうがいい」と語った宇治原だったが、一方で、「学力に関係ない仕事といっても、そのなかでは学力をたくわえた人間の方が勝てる可能性が高い」とも。宇治原と同様に、「どの職業に就こうが、勉強はしといたほうがいい」とアドバイスした菅は、職種が多様化している現代において、「どの職業に就いてもいいという風潮にはなってきてるのは、素晴らしいこと。その風潮になればなるほど、日本の学力は上がるんじゃないか」と次世代に期待を込めながら、話題を締めくくっていた。