WOWOWで2021年春に放送を予定している中井貴一主演の連続ドラマ『華麗なる一族』に、向井理と藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が出演することが明らかになった。
原作は山崎豊子の不朽の名作。大阪万博を間近に控えた日本の高度経済成長期を舞台に、富と権力獲得の手段として関西の政財界で閨閥(けいばつ)を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介(中井貴一)を中心に、一族の繁栄と崩壊が描かれてゆく。
向井が演じるのは、大介の長男であり、万俵コンツェルンの一翼を担う阪神特殊製鋼で高炉建設に尽力する専務・万俵鉄平。藤ヶ谷が演じるのは、大介の次男で、将来的に頭取の座を継ぐであろう阪神銀行貸付課長・万俵銀平。二人が兄弟役を演じるのは今回が初めてとなる。情熱的な鉄平と冷静沈着な銀平、性格や生き様も異なるこの兄弟を二人がどのように演じるか非常に楽しみだ。
向井は「あまりにも有名な原作ですし、過去に何度も映像化されている作品なので、身が引き締まる思いでした。また、万俵鉄平という役は凄まじい運命を背負った人物です。万俵鉄平をどう演じるかというより、どう生きるかということを強く意識して臨もうと思っています。初めて台本を読んだ時、喜怒哀楽さまざな感情が揺さぶられ、重厚かつ複雑な人間関係のなかにも横たわるリアリティに圧倒されました。当時の時代背景などを勉強する中でも、いかにこの作品が異質な光を放っていたのかと驚嘆します。二度目に読んだ時、悔しさと苦しさに涙しました。そして泣くことすら許されなかった万俵鉄平という男を演じると考えると、改めて身震いする思いです」とコメント。
藤ヶ谷は「今回演じる万俵銀平は万俵家の次男です。彼は無感動な表情で、はっとなるような冷たいことを平気で言うニヒルな面が常にあります。嫌な奴に見えると思いますが、甘えや我慢なども丁寧に、そして彼がしゃべると空気やリズムが変わるよう演じられたらなと思っております。血の繋がりとはなんだろうか。家族とは、親族とは…そして誰をどこまで信じるのか。ドロドロとした愛と憎しみに満ちた汗と脂の結晶のような重厚な人間ドラマ。それぞれにある秘密や過去にも注目し、新たな『華麗なる一族』をお楽しみください。常に銀平の味方でいられるよう、しっかりと集中して演じて楽しみたいと思います」と意気込みを語っている。