「今の人生を変えたい」。いつもと同じような日々に飽き飽きとしている方、周囲の環境・自分の置かれた状況にうんざりしている方の中には、このように思ったことのある方もいることでしょう。
「今よりももっといい人生を送りたい」。そう願っていても、なかなかその一歩を踏み出すことができないでいる人は多くいます。「環境が悪い」「現状維持で十分」「具体的なプランが明確じゃない」といった、“人生を変えられない理由”は誰にでもあります。
しかし人生を変えるためには、ただ「変えたい」と願うだけでなく、行動に移すことが大切です。本記事では行動に移しやすい順に、人生を変えるための方法を紹介します。
人生を変える・現状を変えるための方法とは
早速、人生を変えるとは一体どういうことなのか、どうすればいいのかを見ていきましょう。
現状維持バイアスとは
そもそも「人生を変えたい」といいながらも、環境を変えたり、人間関係を遮断したりできない方が多いのは、人間が「変わらないこと」「安定性」を望む生き物だからでしょう。人間が何かを選択する際には、現状を変えた場合に起こりえる損失やリスクを回避する心理的思考「現状維持バイアス」が働くと言われています。
そのため、「変えたい」と口で言いながらも、無意識に現状維持を望んでしまいがちです。「人生を変えたい」とただ考えているだけでは、何もスタートしません。まずは何かを始めてみることが大切です。
人生を変える・現状を変えるためには具体的にどんなことがある?
人生を変えるためには、自分の置かれた環境をがらりと変える方法や、今すぐにでも始められる方法があります。
■難易度低 : 環境を変えずに行動を変える
- ポジティブ思考で生きる
- 仕事や勉強に打ち込む
- 悪い習慣を減らす
■難易度中 : 環境を少しだけ変える
- 運動をする
- さまざまなことに挑戦する
- 断捨離をしてみる
■難易度高 : 環境をがらりと変える
- 生活環境を変える
- 海外に行って視野を広げる
- 人間関係を変える
まずは「人生を変えたい」という漠然とした希望を「自分の人生をどうしたいのか」「今と異なるどのような未来を思い描くのか」と深掘りして、具体的に決めましょう。「10年後どうなっていたいか」を想像してみることもおすすめです。
将来の“在るべき姿”が明確になれば、達成するためのプロセスを考えやすくなります。「人生を変える」と言うと、かなりの覚悟とエネルギーが必要かと思うかもしれません。しかし、まずは今できることから行動を起こしてみるとよいでしょう。
以下、上記で紹介した難易度別の「人生を変えるための方法」を紹介します。
難易度低 : 環境を変えずに行動を変える
こちらで紹介するのは、今すぐにでも始められる行動です。
スモールスタートでも、積み重ねていくなかで人生を変えられるような大きな変化を起こせることでしょう。ただし、すぐに効果が出るわけではないので、継続のための強い意志が必要です。
ポジティブ思考で生きる
ポジティブシンキングが身につくと幸福度があがります。
明確な目標はまだないが、人生を変えたいと漠然と考えている――という方は、まずポジティブ思考を心掛けましょう。毎日の生活や仕事、環境を変えなくても、考え方を変えるだけで満足のいく人生になる可能性もあります。
仕事や勉強に打ち込む
達成に向けて仕事や勉強に打ち込むことも、人生を変えるための一つの手段です。
どことなく現状に満足できていないと感じている方は、まずは仕事や勉強に打ち込んでみましょう。それは、現在目の前にあるものでも、目標のために新たに始めたものでも構いません。がむしゃらに物事に打ち込むことで、何か人生を変えるきっかけが見えてくるかもしれません。
悪い習慣を減らす
悪い習慣が自身の人生に良い影響をもたらすことは、ほとんどありません。自分にプラスにならない習慣や、惰性で続けている習慣は減らすべきです。習慣が身についてしまっており、断ち切るのが難しいという場合には「断ち切ることで得られるメリット」を考えてください。
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人生を変えようと取り組むことで、今までの自分とは異なる角度から物事を見ることができるようになり、捉え方も変わってきます。新しい行動を起こすことに消極的だった方でも、人生を変えようと努力する過程では積極的に行動できるようになります。
難易度中 : 環境を少しだけ変える
休日や空き時間の使い方を少し変えるだけでできる行動です。こちらも、すぐに人生の変化をもたらすものではないため、継続して行う必要があります。
運動をする
運動習慣をつけることで、人生を変える第1歩となり得る「習慣を変える」ことに着手できます。
激しすぎない適度な運動は、心身共に健康を保ってくれます。人生を変えたいと鬱屈(うっくつ)した思いを抱えている方にとっては、気持ちを切り替えるきっかけにもなります。
さまざまなことに挑戦する
今まで挑戦してこなかったことに挑戦してみましょう。
挑戦することは、趣味や資格取得など身近なことから、通勤・通学のバスや電車の時間帯を早めてみるなど簡単なことでも構いません。簡単な挑戦でいいので、挑戦したら完遂するまで取り組み、経験と自信をつけていきましょう。挑戦と完遂を繰り返すことで、挑戦に対する成功体験が蓄積されていきます。
断捨離をしてみる
断捨離は、心の整理にも役立ちます。「物への執着を断ち切る」ことも一つの目的としており、身も心も軽くなることで人生が変わる方も多いです。断捨離をすることで、自分自身を見つめ直し、執着する心を捨て、時間にも余裕が生まれます。
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新しいことに取り組むようになると、今までよりもやることが増えます。新しく始めたことに時間を割きたくなるので、不満を持ったり嫌々やっていたりしたことをなるべく短い時間で済まそうと集中することになり、かえって気にならなくなります。
難易度高 : 環境をがらりと変える
こちらは、「やろう」と思ってもすぐに始められるようなものではありません。特に、結婚していたり、子どもが生まれていたりする場合には、なかなか難しい行動です。しかし、それが故に一発で今の環境を変化させることができます。
海外に行って視野を広げる
海外では、さまざまな文化や考えを持った方と出会うでしょう。自分にはない価値観や環境に触れ、新しい発見をすることで視野が広がるはずです。
人間関係を変える
人間関係は、自身の人生に大きな影響を及ぼす要素の一つです。
自分の人間関係を棚卸し、「会いたい」と思える人とだけ会い、「会いたくない」「別に会わなくてもいい」と思っている人とは、思い切って会わないようにしましょう。もちろん、会いたくなくても会わざるを得ない人もいることでしょう。そういった場合には、次の方法を検討してみてください。
生活環境を変える(引っ越し・転職)
引っ越しをしたり仕事を変えたりして生活環境が変わると、気分や生活そのものを一新できます。引っ越しや転職は、場所的な変化だけでなく人間関係までも強制的に変化させます。
大人になってからの「夢の見つけ方」
「人生を変えたい」と考えている方の中には、「とはいえ、なりたい姿も思い浮かばない」と考える方も多いかもしれません。
そんな方は、もう一度「夢」について考えてみてはいかがでしょうか?
夢があると、「夢のために頑張る」「夢をかなえるために、逆算して今の時期はこれをする」などと、目標を設定できます。反対に、夢がないことで、将来に対して漠然とした不安を持ってしまい、目の前の作業に前向きに取り組めない……ということもあるかもしれません。
もちろん、夢がないことは悪いことではありませんが、人生を変えるために「夢を持ちたい」と思っている方はぜひ参考にしてみてください。
夢がない人の特徴や原因と、大人になってからの夢の見つけ方を丁寧に解説
現状維持バイアスから脱却し、人生を変えるために一歩踏み出そう
周囲の環境は、自身の行動や考えに大きく影響を与えています。人生を変えたいと思っていても、周りの環境に流されて行動できなかったり、現状維持を続けてしまったりしている可能性もあります。
周りに流されやすい方は、思い切って環境を変えることを検討してみるといいかもしれません。
それが難しい場合も、まずは小さな行動を変えることで、新しい人生が少しずつ動き出すでしょう。