女優の川島海荷と俳優の白洲迅がW主演を務めるドラマ『僕らは恋がヘタすぎる』(ABCテレビ 10月25日スタート、毎週日曜23:55~/テレビ神奈川 10月27日スタート、毎週火曜23:00~ ※他地域でも放送予定)がスタートする。

初共演となった2人だが、川島は「シーンが1個1個濃くて、ぎゅっと内容が詰まっていました」と振り返り、「結構しゃべるようになってからは、より楽しく撮影できた」と明かす。

そして2人がラブシーンを回顧し、川島は「本当に恥ずかしかった」と語り、白洲も「本当に恥ずかしがるから、こっちも恥ずかしくなる(笑)」と話していた。

■白洲迅、川島海荷に感謝「引っ張っていってくれた」

  • 左から川島海荷、白洲迅

    左から川島海荷、白洲迅 撮影:蔦野裕

――本作はABCテレビの新ドラマ枠「ドラマ+」の第1弾となります。オファーを受けての感想をお聞かせください。

川島:第1弾に選んでもらえたのはうれしかったですし、台本も結構インパクトがある感じの作品だなと思いました。思ったよりも台本が刺激的じゃなかったですか。

白洲:そうですね、インパクトはありますね。漫画以上の描写があるかもです(笑)。なかなか攻めてると思います。

――お2人は初共演となります。撮影前の印象はいかがでしたか。

川島:静かな方なのかな、口数少ないのかなと思っていました。あと、もっと年上なのかなって思ってたんですが、意外に年齢が近くて。

白洲:そうなんですよ。30越えって言われて、失礼だなって(笑)。

川島:いい意味で、すごく大人のイメージがありました(笑)。でも、実際は学年的に1個だけ年上でした。撮影期間も短かったんですが、内容が濃くて楽しい現場だったので、最初の静かなイメージは払しょくされました。

白洲:いや、静かは静かですけどね(笑)。静かなイメージは払しょくされたって言われると、うるさい人みたいな(笑)。

川島:たしかに、それは違うか(笑)。でももうちょっと……どうですか?(笑)。

白洲:諦めたな(笑)。僕ももっと年下と思っていたので、「1歳しか違わないんだ」って。ただ、ものすごくしっかりしてたので、現場は海荷ちゃんに任せようと思いました。

川島:そんなことないですよ(笑)。

白洲:でも引っ張っていってくれたなと思います。

■ボードゲームで白熱した戦い「超楽しかった」

――共演シーンも多かったと思いますが、撮影中はどのような会話をされていましたか。

川島:自粛期間中に何をしていたかの話題で、家でぬか漬けしてるっていう話を聞いたりしましたね。

白洲:そうね。2人とも食べるのがすごく好きなんだろうなっていう話をよくしてたね。

川島:1回、ケーキをかけてボードゲームしてました。

白洲:やったね、海荷ちゃんがボードゲーム持ってきてくれて。

川島:箱根でロケだったんですよ。4人のシーンで、みんな仲良くなった最後に撮影したんですが、「仲良くなったから、ボードゲーム持ってく」って言いました。空き時間に、白洲さんと近くにあったケーキをかけて、勝ちました。

白洲:僕は初めてだったんですけど。だいぶ海荷ちゃんは玄人ということで、「何なら、教えながらやるよ」って来て(笑)。でも、あの1戦は白熱した戦いで超楽しかったです。

川島:撮影期間が短かったんですけど、シーンが1個1個濃くて、ぎゅっと内容が詰まっていました。もちろんお互いが信頼していた方がやりやすいですし、実際に結構しゃべるようになってからは、より楽しく撮影できたのでよかったです。

――それぞれ、ご自身が演じたキャラクターについてはどう感じましたか。

川島:(藤原)花が自分とは違いすぎて、最初は大丈夫かなって思いました(笑)。私は結構思ったことを、はっきり言っちゃうタイプなんですけど…

白洲:そうだね。

川島:変なところで相づち打たないでください(笑)。でもそれとは違う、思ったことを言えない役だったので、監督にも最初に「たぶん違うタイプだと思う」って言われました。最初はどうだろうなと迷いながらだったんですが、やっていくうちに慣れていきました。

――白洲さんはいかがでしたか。

白洲:成田(洋介)は花とは対照的に、強引で思ったことをストレートに伝えてしまいます。僕はあそこまでは強引にはいけないですけど、ちょっと融通が利かないところは自分と通じる部分があるなと思いましたね。

川島:でも逆に、私は成田の言ってることはめっちゃ正しいと思いました。ただ、正論を言ってるんですけど、あまりにもはっきり言われると、役とはいえ傷つきますよね(笑)。

白洲:あそこまで言うとね(笑)。すみませんでした(笑)。

■ラブシーンは「人生で1番恥ずかしかったっていうぐらい」

――どのようなことを意識して、演じてましたか。

川島:台本だけでも濃い話なので、ちょっとやりすぎないようにしました。すごい恥ずかしいことを言ってるけど、あたかも普通のこと言ってるような感じで。でも、(演じていて)本当に恥ずかしかったな(笑)。

白洲:本当に恥ずかしがるから、こっちも恥ずかしくなる(笑)。

川島:しかも、恥ずかしがるように仕向けてくるので(笑)。

――具体的にはどんな感じだったのですか。

川島:最後らへん、すごかったですよね。なんか監督とずっと…

白洲:違うんですよ。監督が「海荷ちゃんの素の表情を観たいから、アドリブを仕掛けて引きだしてくれ」と。でもすごい良かったよ。

川島:いやいやいや、最後の箱根のシーンとかは、ほんとに恥ずかしすぎて(笑)。ドラマのキャラクターたちは自分の思いを伝えるのに必死ですごく大事なシーンなんですが、周りにも普通に観光客の方々がいる状態でラブ要素が入ったシーンだったので、本当に人生で1番恥ずかしかったっていうぐらい、恥ずかしかったです(笑)。

白洲:すごい顔真っ赤でしたね(笑)。僕も恥ずかしくなりつつ、でもそれが逆にリアルなんじゃないのかなって思って。

川島:メイクさんやスタイリストさんが直しに来てくれるときに、マスクの下でみんなめっちゃニヤけてるんですよ(笑)。でも、そう見てもらえてよかったって思いましたし、視聴者の方にも、そうやってニヤニヤしてくれたらいいなって。現場の人たちが「良かったよ」って言ってくれたので、うれしかったです。

――最後に、ドラマの見どころをお聞かせください。

川島:さらっと何も考えずに見てほしいですね。30分で見やすいし、テンポ感もよく、気軽に見られるドラマだと思います。リアルな人間関係だったり、登場人物たちが成長する姿も楽しんでもらえたらと思います。

白洲:大人の方も若い子も楽しんでもらえるかなと思います。普遍的な恋愛や友情がたっぷり盛り込まれていて、それぞれキャラクターの1人1人が抱えているものも違います。それぞれの違う色に自分を重ねて、置き換えて楽しんでもらえたら良いなと思います。

■『僕らは恋がヘタすぎる』
ABCテレビで10月25日(毎週日曜23:55~)スタート、テレビ神奈川で10月27日(毎週火曜23:00~)スタート。他地域でも放送予定。ABCテレビの新たなドラマ枠「ドラマ+」の第1弾となる同作。原作は、橘えいこ氏による電子書籍配信サイト「コミックシーモア」の人気同名コミックで、 傷心旅行で親友と温泉にやって来た藤原花(川島海荷)が、そこで成田洋介(白洲迅)ら2人の男性に出会う。その出会いによって、「気をつかいすぎて何も言いだせない」という自分の欠点に気づいた花は、自ら変わろうとするが…。

■川島海荷
1994年3月3日生まれ。埼玉県出身。趣味は読書・料理・お菓子作り。2016年から2019年まで、日本テレビ系情報番組『ZIP!』の総合司会を務める。近年は『朝が来る』(2016年 東海テレビ・フジテレビ)、『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK・19)、『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ・19)などに出演。

■白洲迅
1992年生まれ、東京都出身。11年、舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』でデビューし、ドラマ『押忍!!ふんどし部!』(tvkほか)、『おわらないものがたり』(フジテレビ)、『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-』(MBS)、映画『HERO SHOW』(15)、『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-』(19)などで主演。