ついにiPhone 12が発売されました。標準構成の「iPhone 12(無印)」とカメラにこだわった「iPhone 12 Pro」、それを大判化した「iPhone 12 Pro Max」、無印と同等の性能をコンパクトにまとめた「iPhone 12 mini」という4モデルのラインナップです。Pro Maxとminiの発売は11月中旬ですが、待つ価値はあります。
そのiPhone 12シリーズ、最大の変化といえば「5G対応」ですが、回線網の整備はこれから。2020年10月時点では都心の、それも一部のエリアでなければ高速通信のメリットを享受できません。とはいえ、契約(通信プラン)はまた別の話ですし、SIMロックフリー端末を購入する場合には、SIMカードで5G契約が必須なのか、必須でないなら現在の4G契約のまま使えないか、気になるところです。
結論からいうと、iPhone 12シリーズで5G対応が必要かどうかは、SIMカードのキャリアにより異なります。独自に調査したところ、ドコモとauは5G契約が前提、ソフトバンクは4G契約のまま利用可能というスタンスです。
4GのSIMカードが手もとにある状態でSIMロックフリーのiPhone 12を手にいれた場合には、その回線がドコモとauの場合は5Gへ契約変更することになります。その窓口と費用は各社で異なるため、具体的な方法はWEBサイトで確認が必要です。
なお、ドコモ回線の4G SIMカードは、動作保証はないもののiPhone 12で利用できます。au回線の4G SIMカードは5Gスマートフォンで動作しないと公式にアナウンスされているとおり、カードを交換するかサポートに連絡してデータを書き換えないかぎりiPhone 12では通信できません。
ところで、いわゆる格安SIMの多くは10月時点では5Gサービスを提供していません。総務省からの要請もあり、3大キャリアによるMVNOへの5Gサービス機能開放はスタートしているものの、気軽に選べるようになるのはしばらく先になりそうです。