フォークデュオのさくらしめじ(田中雅功、高田彪我)が23日、オンラインライブ「それでも進むから、少しの勇気を。」を行い、アンコールを含め全11曲を披露した。
これまで東京の観光地を巡るライブバスを活用するなど、"観る・聴く"だけではない新たな体験を楽しめる斬新なオンラインライブの形を提示してきた彼らだが、今回は「夜のキャンプ場」での公演を実施。
冒頭の「自然から得られるエネルギーはたくさんある」(高田)、「今回のライブはスペシャルです。皆さんとは画面超しですが、自然の空気感や感情などを一緒に感じて楽しめたらと思います」(田中)という2人の言葉の通り、今回のライブは金曜日の夜に相応しい、緩やかな時間を体感できるライブとなった。
まず開演前にはたっぷりと時間をかけ、森の画像と併せて「今週もお疲れ様でした。肩の力を抜いてゆっくりお楽しみください」とメッセージを表示。さらに鈴虫の音など"森のサウンド"のみを流し続け、画面越しにオーディエンスの気持ちを“夜のキャンプ場”へと誘い込む演出が取り入れられた。
ライブが始まると、温かみのあるイルミネーションライトがぽつぽつと灯る中、木で作られたステージやキャンプフラッグを飾り付けたテント風のステージの上で、ゆったりとしたギターの音色に優しく柔らかな歌声を響かせる。15日に配信リリースしたばかりのバラード「きみでした Acoustic Version」、シンガーソングライターのコレサワ提供による大人の失恋ソング「届けそこねたラブソング」、エモーショナルなメロディと歌詞がじんわりと心に響く「かぜいろのめろでぃー」などを披露した。
一方、キャンプファイヤーの炎越しに演奏されたスパイシーなメロディと歌声が印象的な「でぃすとーしょん」、疾走感のあるメロディに2人の力強いハーモニーが印象的な「青春の唄」など、バラエティに富んださくらしめじの音楽性も楽しむ事ができるセットリストとなっていた。
またMCでは観ているオーディエンスを癒し、元気づけるようなトークが展開された。「なるようになる」という意味の「ケセラセラララ」を唄う前のMCでは、高田がステージセットの1つを壊してしまったことを告白し「失敗したときは落ち込みますよね。そんな過ちや失態もこの“ケセラセラララ”という言葉があるおかげで、今、元気にステージに立てました!」と自身の失敗エピソードを明かしつつ曲紹介を行った。
そして「毎日、生活しているといいこともあれば、嫌なこともある。このライブを見て、少しでも明日はいいことがありそうだなって思ってくれたら、僕らは幸せですよ」と口にし、「生のライブへの熱量は変わらないけど、配信ライブへの熱もどんどん上がってきてます」(田中)「皆さんが笑顔になってくれるよう、これからもいろんなことに挑戦してきたいです」(高田)と今後のオンラインライブに対して、更なる意気込みも見せていた。
本公演の視聴チケットは11月1日21時まで購入可能で、同日の23時59分までアーカイブが視聴できる。
セットリスト
M1.きみでした(Acoustic Version)
M2.まよなかぴくにっく
M3.届けそこねたラブソング
M4.きのうのゆめ
M5.かぜいろめろでぃー
M6.でぃすとーしょん
M7.青春の唄
M8.ケセラセラララ
M9.Bun! Bun! BuuuN!
M10.天つ風
EN1.みちくさこうしんきょく