アイドルグループ・SixTONESの松村北斗と、女優の森七菜がW主演を務める映画『ライアー×ライアー』(2021年初春公開)のメイキング画像が24日、公開された。
同作は金田一蓮十郎による同名コミックの実写化作。潔癖症の地味系女子大生・湊(森)は、両親の再婚で義理の弟になった同い年でイケメンの透(松村)と同居しているが、透の女癖の悪さが原因で長らく迷惑をこうむってきた。ある日、友人の頼みで友達の高校時代の制服を着てギャルメイクで街に出た湊は、偶然にも透と遭遇してしまい、とっさに別人の“女子高生・みな”と名乗ると、それを信じた透はJK姿の湊“みな”に一目惚れし、猛アプローチをかけてくる。
8月にクランクアップを迎えた本作は、本番時以外はフェイスシールドを着用するなど、徹底した新型コロナウイルス感染拡大防止対策の中、約3週間に及ぶ撮影が行われた。今回到着したメイキング写真では、猛暑のロケ撮影でも真剣な眼差しで監督と話す様子やリラックスして笑顔をみせる松村北斗、森七菜の姿、そして先日第2弾キャストとして発表した小関裕太、堀田真由の劇中の姿を捉えている。指をクロスさせ「嘘(ヒミツがあること)」を表現した“ライアーポーズ”の写真など、笑顔の絶えない明るい現場の雰囲気が伝わってくるメイキング写真となっている。
松村が演じる、普段はクール系モテ男の透は、義理の姉の変装した姿と気づかずベタ惚れしてしまったJKみなに対しては一途な激甘男子に激変する。耶雲監督からは「冷たいのではなくぶっきらぼう」というアドバイスが伝えられ、松村は「ツンの時は湊が相手で、デレの時はみなが相手。湊とみなは同じ人物だけど、透にとっては違う対象として捉えて演じました」と表現。「透のめちゃくちゃピュアで、バカみたいに真っ直ぐなところが好き。愛すべきキャラクターです」と語る。湊に「大学では半径10m以内に近づくな」と言われ、大学の食堂で湊の姿を見つけるとロボットのようにくるっと向きを変えて避け、言われたことを律儀に守る透の真面目な可愛らしさがわかるシーンも。原作では2mの設定だったが、このご時世、2mはソーシャルディスタンスで普通になってしまったため、映画では10mに変更された。
また、金髪のウイッグにギャルメイクのJK姿に驚きの声が多く上がった森。原作以上の変貌ぶりとなった森は、「湊の表情の豊かさ、その豊かさから生まれる愛らしさ、そして嘘をついているけど応援したくなるキャラクター」をしっかりと表現するため、大好きな原作漫画にある湊の顔が描かれているページをコピーして台本の各シーンに貼りつけ、オーバーリアクションの表情を研究して演技に取り入れた。「湊目線で物語が動いていくので、観客の皆さんもきっと湊と一緒に心が動いて、湊の感情を共有していくんだなと思うと、その責任感のようなものもありました」と真剣に役柄と向き合い、ストイックな役作りで、大学生の湊とJKのみなの2役を見事に演じ分けている。
撮影を振り返り、松村は「どんな役であっても“演じてよかった”と思いますが、今回は特に透と出会って、透を演じたことで、俳優・松村北斗と芝居の関係性が変わった、そういう運命的な役でした」と満面の笑顔をみせ、森は「ラブコメは初めてだったので葛藤もありましたが、とても面白かったし、楽しかったです」と新境地への手応えを明かした。