「Minecraft Java Edition」(Java版Minecraft)を含むMojang Studioの全てのゲームをプレイするのにMicrosoftアカウントが必要になる。アカウントのセキュリティを強化し、アカウントを管理しやすくするための変更とのこと。Mojangアカウントからの移行手続きを行わなかった場合、「数カ月後には (Mojangアカウントでは)ログインできなくなり、プレイすることもできなくなります」としているので注意が必要だ。

現在Minecraftには2つのバージョンがある。1つは、現在「Minecraft」としてプレイされているBedrockコードベースのバージョンだ。Windows 10、iOS、Android、Xbox、Nintendo Switch、PlayStation 4のクロスプレイが可能で、統合版とも呼ばれている。同バージョンのMinecraftは、全てのプレイヤーがMicrosoftアカウントでログインするようになっている。もう1つが、今回の変更の対象になるJava版Microsoftだ。オリジナルバージョンであるJava版は、2014年にMojangがMicrosoftに買収された後も、Mojangアカウントでプレイできるようになっていた。

  • Java版Minecraft、Microsoftアカウントに引っ越し

    Java版Minecraft、Microsoftアカウントに引っ越し

Microsoftアカウントに移行することで、Mojangアカウントユーザーは二段階認証によるアカウントセキュリティ、ペアレンタルコントロール、チャットのミュート機能と招待のブロック機能といったアカウント機能を利用できるようになり、Mojangがこれからリリースするゲームを含めて1つのアカウントでMicrosoftとMojangのゲームを管理できる。

変更は今年秋から始まり、まずJava版Minecraftの新規ユーザーのアカウント作成がMicrosoftアカウントになる。既存ユーザーについては、2021年上旬にアカウントの移行プロセスを開始する。Java版だけでも非常に多くのプレイヤーが存在し、スムーズに移行プロセスを完了させるために、一度に全ユーザーを移行させず、ユーザーをグループ分けし、グループごとに段階的に移行の範囲を広げていく。ユーザーには、メールおよびMinecraft.netのプロフィールページの通知を通じて移行できるようになったことを知らせる。移行を完了させたユーザーには、Microsoftアカウントでログインした際に報酬として「マント」を贈呈する。

移行後も、Java版を今まで通りにプレイでき、Mod やスキン、Java版のユーザー名もそのまま保持される。Java版サーバーでのマルチプレイも従来通りに遊べるが、MicrosoftアカウントであってもBedrockベースのMinecraftとのクロスプレイはできない。すでにMicrosoftアカウントを持っている場合、そのアカウントにMojangアカウントを統合でき、1つのアカウントでBedrockベースのMinecraftとJava版のMinecraftの両方を遊べる。