俳優の濱田岳が、フジテレビ系オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語’20秋の特別編』(11月14日21:00~23:10)で放送される『コインランドリー』に主演する。
今作は、鈴木祐斗氏の『ロッカールーム』(集英社『少年ジャンプ+』)が原作。濱田が演じるのは、派遣切りにあい、仕方なくフリーターをしているうだつの上がらない男・橋本学だ。
ある日、コインランドリーで作業着を洗い終わり、乾燥機にかけようとするが、壊れているのか起動しない。仕方がないので隣の乾燥機を使って待っている間、ふと「ビール飲みてぇ」とつぶやくと、なんと壊れていると思っていた乾燥機の中に、ビールが入っている。不思議に思っていると、そこへ怪しげな清掃員がやってきて、「この乾燥機はお願いをすると、欲しいものが何でも手に入るのだ」と教えてくれた。これで欲しいものは何でも手に入ることが分かった橋本だが、果たして彼を待ち受ける運命とは…。
「歴史の長いこの番組に、また呼んで頂けたことを本当にうれしく思っています」という濱田。「コインランドリーと言う、利用したことがなくとも、誰もが一度は目にしたことのある、日常を舞台にした、人間の業をテーマにした作品にとてもひかれました」といい、「だただ、日常をこなしていた男が欲に塗れていく、ドキュメンタリーのようになればと、乾燥機と対峙(たいじ)していたと思います」と語っている。
ほかにも、浮かれる橋本を奇妙な闇に落としていくキーパーソンとなる清掃員役をものまねタレントのコロッケが怪演。闇にハマっていく橋本を陰ながらけなげに思い続ける女性・近藤亜美を岡崎紗絵が演じる。
編成企画のフジテレビ・渡辺恒也氏は「原作『ロッカールーム』の、シンプルながら含みのある世界観に魅力を感じて、実写化を提案しました。今作の中心にあるのは“願えば何でも欲しいものが現れる”奇妙な乾燥機です。だが、最も奇妙なものは“幸運を手にした人間のふくらみ続ける欲望”であり、『世にも奇妙な物語』の王道的なテーマの作品になっていると思います。主人公・橋本学を演じるのは稀代の俳優・濱田岳さん。うだつの上がらないフリーターだった橋本が、謎の乾燥機と出会っていかに変わっていくのかを、生き生きと自由自在に演じていただきました。クスっと笑えて最後にはドキッとさせられる、そんな作品になっていますので、ぜひお楽しみください!」と話した。
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