日本証券業協会は10月21日、2020年の「個人投資家の証券投資に関する意識調査(概要)」の結果を発表した。調査期間は2020年6月30日、7月5日、調査対象は全国の20歳以上の証券保有者で、有効回答は5,000人。
個人投資家の年収、500万円未満が69.8%
個人投資家の年収を尋ねたところ、「300万円未満」が最も多く45.1%。次いで「300万円~500万円未満」が24.7%と続き、500万円未満が約7割の69.8%を占めた。年代別では、40代と50代は500万円未満が5割程度、60代以上は500万円未満が7~8割に上った。推計の平均年収は423万円で、前年(425万円)より2万円減少した。
金融資産保有額を聞くと、「1,000万円~3,000万円未満」が26.0%、「3,000万円以上」が17.7%、「500万円~1,000万円未満」が17.4%、「100万円~300万円未満」が13.2%、「300万円~500万円未満」が12.9%、「100万円未満」が12.7%となり、1,000万円未満が過半数の56.3%を占めた。推計の平均保有額は1,610万円で、前年(1,628万円)より18万円減少した。
職業については、「無職・年金のみ」が23.1%、「管理職以外の勤め人」が21.4%、「専業主婦・主夫」が18.3%の順となった。
新型コロナウイルス感染症拡大以降の投資行動を問うと、41.7%が「以前とは変わらず、投資活動を続けている」と回答。この他、「株式の投資額を増やした」は15.1%、「この機会にはじめて株式を購入した」は2.4%で、6割近い59.2%が投資を行っていた。
年代別では、「この機会にはじめて株式を購入した」(20代~30代7.1%)、「株式の投資額を増やした」(同32.0%)と答えた割合は若い層ほど高く、「以前とは変わらず、投資活動を続けている」(同32.7%)を含めると、20代~30代で投資を行っている人は71.8%に達した。