「好きなことで、生きていく」でおなじみのYouTuber。メイク動画やゲーム実況動画など、自分の趣味や好きなことを動画にして収益を得る生活に憧れたことのある人は少なくないでしょう。
ところで、YouTubeで収益を得るためにはどうすればよいか、ご存知でしょうか? 本記事では、YouTubeの初心者に向けて「収益化の条件」について紹介します。今後、YouTubeで収益を作り出したいと考えている方の参考になれば幸いです。
YouTubeを収益化させるなら「YouTubeパートナープログラム」へ
YouTubeプラットフォーム上で収益を生み出すための方法には、動画広告による広告収入に加えて、視聴者からのSuper Chat(スーパーチャット)による収入、メンバーシップ機能を用いた月額課金形式での収入などがあります。
そして、これらの方法で収益を生むために必要なのが「YouTubeパートナープログラム」です。
■YouTubeパートナープログラムとは?
YouTubeパートナープログラムとは、クリエイターがYouTubeに投稿した動画を収益化することができるプログラムのことです。
同プログラム加入の審査に通ると、「チャンネルメンバーシップ」の仕組みを利用できるようになったり、ライブ配信でスーパーチャットを使えるようになったりと、動画を収益化させる上で重要な機能が多く使えるようになります。また、YouTubeのクリエーターサポートチームへの問い合わせや、自分の動画と同じものが後に投稿された場合の対応なども可能になります。
YouTubeパートナープログラムの加入条件は?
YouTubeパートナープログラムに加入するためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 収益化ポリシーの遵守
- パートナープログラムが利用可能な場所での居住
- 直近12カ月における動画の総再生時間が4,000時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
- AdSenseアカウントを持っている
■1. 収益化ポリシーの遵守
動画に広告を載せるためには、YouTubeから「広告を載せるに値するコンテンツである」という評価を受ける必要があります。
そのため、動画投稿やチャンネル運用においては、YouTubeのコミュニティガイドラインや利用規約、著作権、Google Adsenceプログラムポリシーを含むYouTubeの収益化ポリシーを遵守しましょう。
■2. パートナープログラムが利用可能な場所での居住
YouTubeパートナープログラムに参加するためには、申請時点でプログラムを利用できる国や地域に属していることが最低条件となります。日本はこのリストの中に入っていますが、海外在住の方などは念のためチェックしておくことをおすすめします。
参照 : YouTube パートナー プログラムをご利用いただける国や地域
■3. 直近12カ月における動画の総再生時間が4,000時間以上
パートナープログラムに参加するためには、一定以上数のコンテンツがチャンネルに用意されている必要があります。これを判断するための基準が動画再生時間です。
パートナープログラムに参加するためには、公開動画の総再生時間が4,000時間以上である必要があります。
■4. チャンネル登録者数が1,000人以上
動画再生時間と同様に、チャンネル登録者数もコンテンツの量や内容を判断するための指標となります。
パートナープログラムに参加するためには、チャンネル登録者数が1,000人以上必要となります。
■5. AdSenseアカウントを持っている
パートナープログラムの審査に通ると、自分の投稿した動画に広告をつけ、再生に応じて広告収入を得ることができます。そのため、GoogleAdSenseアカウントを持っている必要があります。
パートナープログラムの審査をする前には、必ずアカウントを1つ作っておくことにしましょう。なお、1つのAdsenseアカウントに複数のチャンネルを紐付けることも可能です。
審査に落ちた場合にも、30日後に再申請可能
チャンネル登録者数と動画再生時間が規定以上に達した上で、パートナープログラムの利用規約に同意してAdsenseアカウントに接続すると、自動的にパートナープログラムの審査が始まります。審査には1カ月前後かかります。
万が一審査に落ちてしまった場合には、30日後に再び申請することが可能です。一度審査に落ちてしまうともう加入できないというわけではないので、自分のチャンネル内容を見直して、怪しい部分があれば改善し再度チャレンジしてみましょう。
YouTubeチャンネルを収益化につなげるコツ
先述の通り、YouTubeパートナープログラムに加入するためには一定のチャンネル登録者数や動画再生時間が必要となります。それらを伸ばすには、地道な努力が必要となりますが、あえて収益化につなげるためのヒントを書くとするならば、以下の2点があげられます。
- 自分の動画の視聴者層を知る
- SEOを意識する
以下、順に説明します。
■1. 自分の動画の視聴者層を知る
動画の総再生数、チャンネル登録者数を増やすために考えるべきは、「動画のクオリティ向上」に他なりません。
そして、動画のクオリティを上げるためには、「どのような動画が視聴者に求められてるのか」を知ることが重要です。YouTubeアナリティクスを使用して、チャンネルに訪れている視聴者の年齢や性別を理解し、その層に求められるような動画を作るとよいでしょう。一定の視聴者層が定まれば、その層に商品やサービスを届けたい企業から案件を依頼される可能性もあります。
■2. SEOを意識する
次に、SEOを意識したコンテンツの作成も有効です。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジンの最適化」を意味します。つまるところ「検索で上位に表示されやすいコンテンツを作りましょう」という話です。
調べものがあるときに、GoogleやYouTubeで検索する人は多いです。そのときの検索結果画面に、あなたの投稿したコンテンツが上位に表示されれば、多くの人の目に留まることでしょう。
具体的には、動画のタイトルに「人が検索しやすそうなワード」「動画を視聴することで解決する問題」などを入れ込むことがポイントです。新規視聴者を取り込むためにも、普段の動画作りから、SEOを意識したタイトルを付けることを意識しましょう。
まずはパートナープログラムへの加入条件をクリアしよう
YouTubeの動画を収益化させるためには、YouTubeパートナープログラムの参加が必要不可欠です。
パートナープログラムの加入条件をよく読んだ上で、自分のチャンネルが基準を満たすよう、SEOを意識したり、ターゲットを定めたコンテンツを作ったりすることで「チャンネル登録者数」と「動画の総再生時間」の増加を目指しましょう。