Acerは10月21日、クリエイター向けPC「ConceptD」シリーズのノートPC「ConceptD 7」および「ConceptD 7 Pro」の、最新仕様に刷新した新モデルを発表した。
ConceptD 7シリーズは、オフィスや自宅だけでなく、外出先で作業を行う機会の多いプロのクリエイターやハイエンドアマチュアユーザーをターゲットとした、高性能ノートPCだ。今回の新モデルは「ConceptD 7」と「ConceptD 7 Pro」の2機種で、いずれもCPUに第10世代Intel Coreプロセッサを採用。デスクトップPCに匹敵する処理能力やAIパフォーマンスを発揮するとしている。
また、Adobe RGBカバー率100%、PANTONE認証取得、デルタE2未満の4K(3,840×2,160ドット)IPS液晶、Wi-Fi6準拠無線LAN、Thunderbolt 3の搭載など、全体的なハイスペックな構成となっている点も特徴だ。
ディスクリートGPUは、ConceptD 7がGeForce RTX 2080 SUPER with Max-Q Designを採用。ConceptD 7 ProはQuadro RTX 5000 with Max-Q Designを採用し、ビデオメモリは16GB搭載となる。これにより、高解像度のビデオ編集やリアルタイム3Dコンテンツの制作作業、ライブストリーミングなども快適に行えるとしている。
こうした高性能CPUとディスクリートGPUの性能を最大限発揮できるように、新設計の冷却システムを搭載。3基の高性能ファンとAcerの最新冷却技術を融合させた「Vortex Flow」によって、高負荷でも優れた冷却性能を発揮するとともに、騒音レベルも40dBA未満に抑えているという。
外部ポートは、Thunderbolt 3およびUSB 3.2 Gen2準拠のUSB Type-Cを2ポート用意し、外部ディスプレイの接続にも対応。DTS X: Ultra Audio対応の高品質オーディオ機能も備える。加えて、主要クリエイティブソフトメーカーとも協力。ConceptD 7シリーズで最適化を行うことで、ハードウェアとソフトウェアのシームレスな連携が可能としている。
北米での発売時期はいずれも2020年12月を予定。価格はConceptD 7が3299.99ドルから、ConceptD 7 Proが3499.99ドルから。
ConceptDシリーズの新モデルとしては、小型デスクトップの「ConceptD 300」も発表。容積が18リットルと小型で、トップに木製パネルを採用するスタイリッシュなケースだ。第10世代Intel Core i7、64GBのDDR4-2666メモリ、GeGorce RTX 3070などを内蔵し、コンパクトなボディながら優れた性能を発揮する。
フロントの大型エアインテークと再度ベンチレーションによって、高性能パーツ搭載ながらしっかりと冷却し、高負荷時の騒音レベルも40dBA未満を実現。ほか、最大4TBのHDDと最大1TBのPCIe SSDを搭載することで、大容量データを扱うクリエイターにも余裕で対応できるとしている。ConceptD 300の北米での発売時期は2020年11月を予定しており、価格は1,299ユーロから。