iPhoneですばやく写真を撮影したい場面、ありますよね。このシャッターチャンスを逃せば次はない、という場面ではコンマ1秒でも速くシャッターを切りたいところ。そんなとき役立つのは、1秒間で10枚の連写ができる「バースト(連射)モード」、またはiOS 14で追加された「より速い撮影を優先」オプションです。

バーストモードはiOS 7のとき追加された機能で、最長約10秒/最大999枚の連続撮影を実現します。iOS 14では、カメラアプリで写真(静止画)を撮影するとき、シャッターボタンをタップせず左方向(水平持ちのときは下方向)へドラッグすると、1秒あたり10枚のペースで連続撮影できます。

バーストモードを使わずシャッターボタンをタップして1枚づつ撮影する場合には、利用するiPhoneのモデルによりますが、次のシャッターを切るまでに若干のタイムラグが生じることがあります。理由のひとつには、明るさが異なる複数の写真を合成してダイナミックレンジが広い写真にする処理(HDR機能)、ピクセル単位で画像を解析し画質を高める処理(Deep Fusion)の影響が挙げられます。

もうひとつの「より速い撮影を優先」は、iOS 14で追加された機能です。『設定』→「カメラ」の順に画面を開き、「より速い撮影を優先」スイッチをオン(白→緑)にすれば設定完了、以降カメラアプリにおける静止画撮影の挙動が変更されます。なお、対応するiPhoneはiPhone XS/XR以降のモデルに限定されます。

「より速い撮影を優先」が有効なときは、速度優先で撮影されるようになるため、シャッターボタンをタップしてから次の写真を撮るまでのタイムラグが短くなります。ただし、シャッターを切るタイミングによっては高画質化処理が省略されるため、画質を重視した撮影には向いていません。

  • iOS 14でカメラアプリに追加された「より速い撮影を優先」の意味は