映画『水上のフライト』(11月13日公開)の完成報告会見が21日に都内で行われ、中条あやみ、杉野遥亮、小澤征悦、兼重淳監督が登場した。
同作は実話から着想を得たオリジナル作。自分の実力に絶対の自信を持つ高慢な遥(中条)は、走高跳で世界を目指し、有望スポーツ選手として活躍していた。だがある日、不慮の事故に合い、命は助かったものの2度と歩くことができなくなってしまう。将来の夢を絶たれた遥は、心を閉ざし自暴自棄になるが、周囲の人々に支えられカヌーという新たな夢を見つける。
中条は同作について「今の自分にはできるという自信がなくて。カヌーも経験したことないですし、実話に着想を得ているという点で、自分には力がないんじゃないかなと思ってたんですけど、演じることで私自身も成長していけたらと思って、本当に勉強をさせてもらいました」と振り返る。
通常のカヌーとは違う競技用カヌーにも挑戦し、その実力はコーチ役の小澤も「ほんっとにうまくなったよね!」と驚くほど。現場を盛り上げていた小澤に、中条が「世界の小澤さん(小澤征爾)の息子さんは違うな」と父親いじりをすると、小澤は「上げてんのか下げてんのかよくわからない!」と苦笑していた。
カヌーの上達について、中条は「もともと体幹トレーニングをしてたからかな。ブレない人間になりたいなと思った時に、体幹から鍛えようと。歌舞伎の俳優さんとか、立ち姿がかっこいいじゃないですか。体幹かなあと思ってトレーニングをしてた」と明かす。
コーチからは「初心者でひっくり返らずに、たった1日でカヌーを操れるようになったのは、芸能界では中条さんと武井壮さんだけでした」とコメントも届いており、中条は「タンクトップ着ようかな?」とその気に。兼重監督もカヌーシーンについて「後で合成しようか、とか検証していました。いくら運動神経がよくても無理だなと思ってたんですけど、レースシーンができるまでになってくださって。助かったな、と思いました」と感謝していた。