歌手で女優の大原櫻子が21日、都内で行われた舞台『両国花錦闘士』の製作発表記者会見に、主演の伊藤健太郎、大鶴佐助、紺野美沙子、りょう、作・演出の青木豪氏とともに出席した。

大原櫻子

『ファンシイダンス』『陰陽師』などで知られる漫画家・岡野玲子氏の相撲漫画『両国花錦闘士』を初舞台化。伊藤が、主人公の“日本一セクシーなお相撲さん”昇龍を演じる。

相撲が大嫌いな相撲記者・淳子を演じる大原は「このご時世でエンターテインメントをお届けできるというこの環境が本当に感謝だなと思っております。そして、本を読ませていただいた日から、演じるのをとても楽しみにしていました」とあいさつ。

「まだ稽古が、歌稽古と、力士の方は四股を踏んだりしかやっていないので、どういった形で仕上がるのか目に見えてなくて、私の役柄も相撲嫌いの記者ということでここからもっと深めていきたいと思っています」と伝え、「本を読んだときから笑いが止まらなかったので、絶対的に面白い作品になると思います」とアピールした。

相撲が好きか聞かれると、「この作品を知ってから大好きになりました」と告白。「このお話をいただいて、先日相撲の取組を見させていただいて、そこからファンになりました。今も本を読んだり、相撲に詳しい友達にお話を聞いたりして勉強している最中なんですけど、相撲嫌いの記者を演じるのに、どんどん相撲が好きになってしまっていてちょっとまずいなと思いながら、作品をやらせていただく上ではたくさん調べて演じられたらなと思います」と語った。

本作ではキャスト陣が歌やダンスを披露する場面があるという。ミュージカル経験も豊富な大原だが、「全然私も経験が浅いので、このキャストの中で一生懸命頑張らなきゃなと思っています」と気を引き締め、「いまだかつて挑戦したことのないジャンルの歌がありまして、ラップを歌うんですね。ラップって歌と違う部分があって、非常に新しい挑戦もあったりして、楽しみではあります」とラップに初挑戦することも明かした。

舞台『両国花錦闘士』は、12月5日~23日に明治座で東京公演、2021年1月5日~13日に新歌舞伎座で大阪公演、2021年1月17日~28日に博多座で福岡公演が開催される。

(C)2020『両国花錦闘士』 撮影:田中亜紀