米Mozillaは10月20日 (現地時間)、Webブラウザ「Firefox 82」の安定版の提供を開始した。ぺージロードやウインドウを開く時間の短縮でパフォーマンスが向上。ピクチャーインピクチャー機能など、ビデオ再生機能が改善された。
高速化は、flexboxベースのレイアウトを用いたWebサイトのロード速度が20%向上。セッションの復元が17%速くなり、前回終了時のウィンドウやタブの状態をよりスムーズに取り戻せる。また、Windows版の新しいウィンドウを開くスピードが最大10%向上している。
ピクチャーインピクチャー機能は、ボタンのデザインと動作を変更した。ビデオ再生中にポインターをホバリングさせると同機能のボタンが表示されるが、利用方法を把握していないユーザーが少なくなかった。新しいボタンはビデオ再生を邪魔することなく適度に存在を主張するデザインで、使用したことがないユーザーにはピクチャーインピクチャーの説明を表示する。Mac版は、ビデオ再生中にキーボードショートカット(Option+Command+Shift+])でピクチャーインピクチャーに切り替えられるようになった。
ビデオ再生関連では、Windows版がビデオのハードウェアデコーディング用にDirectCompositionを使用する。CPUおよびGPUの負担を減らし、ビデオ再生時のバッテリー消費を抑える。