ハナコ秋山、高まるコント熱　KOC優勝後は「キングにふさわしくなる活動をしている感覚」

『キングオブコント2018』優勝をきっかけに人気芸人の仲間入りを果たし、多くのバラエティ番組で活躍しているお笑いトリオ・ハナコ。2019年に菊田竜大が結婚、そして今月10日には秋山寛貴が結婚し、私生活でも明るいニュースが続いている。

「今後は二人で支え合いながら温かい家庭を築き、より多くの人に笑いを届けられる活動ができるよう精進していきます」と、お笑いへの気持ちをさらに高めている新婚の秋山にインタビューし、改めて『キングオブコント』優勝を振り返ってもらうととともに、優勝後の2年間の活動について話を聞いた。

• ハナコの秋山寛貴

■KOC優勝は「いつ振り返っても驚きの1日」

2018年9月に『キングオブコント』で決勝初進出にして見事優勝し、11代目キングに。優勝会見で3人はバイト生活を明かし、芸人としての平均月収は「1～2万円」と告白していたが、今ではさまざまなテレビ番組で活躍し、決勝で松本人志ら審査員をうならせたコントにも磨きをかけている。

改めて『キングオブコント』優勝が芸人人生においてどのようなものになったか尋ねると、秋山は「ずっと転機ですし、いつ振り返ってもよく優勝できたなと、驚きの1日です」と答え、「それ以降、優勝させてもらったのだから、優勝に恥じないようにと、自分を引き締めている感覚は常にずっとあります」と告白。

続けて、「優勝できちゃったというか、驚きの優勝だったので、どっしりキングだぞ! という感覚はあまりなく、キングになるための、キングにふさわしい存在になるための活動をしている感覚があります」と打ち明け、「優勝すると、『チャンピオンなのに』と言われることもあると思いますが、それに負けないぞ! という意気込みでやっています」と付け加えた。

キングの称号を背負って活動してきた2年間で、コントへの思いがさらに増したという。「優勝のおかげでいろんなお仕事をさせてもらって、そのおかげで本当に自分が突き詰めたい、人より少し得意かもしれないということがわかってきた感覚があり、コントをやっていきたいんだという熱量や純度は増したかもしれません」

新世代のコント師によるコントユニット「コント村」の活動も注目を集めている秋山。「ユニットライブをこの1年間くらいやっていたら、運よくコント番組としてテレビでそのメンバーでコントをやれるようになり、少しずつではありますが、熱量がちゃんと仕事につながっています」と手ごたえを語る。

■3人の変化は!?「それぞれの個性が強まっている」

ハナコは、一人ひとりの個性も魅力的だ。「かわいい」という声も多い、愛されキャラの秋山は、インスタグラムで一コマ漫画を公開しており、イラストの才能も発揮中。コントでの濃いキャラが印象的な岡部は、TBS系ドラマ『私の家政夫ナギサさん』とNHK連続テレビ小説『エール』に出演し、俳優としても活躍している。ネタ作りは秋山と岡部が担当しており、菊田は「何もやっていない」と公言しているが、マイペースで独特な菊田のキャラも欠かせない。

そんな3人の関係性は優勝後の2年間で変化したのか? 秋山は「岡部は器用で、愚直で、真面目で、どんどんいろんな人が岡部と仕事をしたいと思ってくださり、僕らの活躍の場が広がっていて、看板になってくれています。対照的に、菊田はそれに安心してというか、どんどん気を抜いています。それが個性でもあるんですけど」と笑い、「まったく種類が違いますが、それぞれの個性が強まっている気がします」と語る。

秋山自身の個性を尋ねると、「コントがメインですが、やりたいことに関して純度が高まってきたので邁進したいなと。その好き度や熱量をもっと高めたいと思っています」と、コントへの強い思いが秋山の個性に。ハナコはYouTubeにも力を入れているが、「まだまだ一度もハナコのコントを見たことがない人がものすごく多いので、まずはそういった人たちに届ける工夫を考えていきたいなと。一度見てもらわないと始まらないので」と語る。

コントへの熱量は結婚したことでさらに高まっているそうで、「パートナーができたことで安心感があります。何か困ったときはこの人に頼ればいいんだなという安心感のおかげで、芸に身が入るというか、よりコントに打ち込めそうな気がします」と告白。プライベートの目標を尋ねても、「何だろう……コントのことばかり考えすぎていて」と、新婚だがコントで頭がいっぱいのようだ。

コントを極めてどんなコント師になりたいのか尋ねると、「見てもらっていない人にコントを届けたい」と、やはり1人でも多くの人のハナコのコントを届けたいというのが秋山の願い。「小さい頃に『Mr.ビーン』をよく見ていたので、日本の方以外にも笑ってほしいという思いがあります。海外の方にウケるのか試してみたいですし、海外公演も興味があります」と海外への思いも明かした。