CEATEC実施協議会は、10月20日~23日にかけてオンライン開催されるCPS/IoTの総合展「CEATEC 2020 ONLINE」において、20日に発生したアクセス障害の原因と対策を発表した。
CEATEC 2020 ONLINEでは、20日10時のイベント開始直前となる、9時30分頃からアクセス障害が発生。IoT関連の大規模オンラインイベントにも関わらず“入場制限”がかる事態となってしまい、ネット上では、来場者だけでなく出展社でもログインできないといった声が上がっていた。
CEATEC実施協議会によると、アクセス集中が発生した時間帯は20日9時30分~13時頃。入場登録サイトに対するアクセスが集中し、入場登録および、CEATEC ONLINE 2020会場サイトと入場登録情報との連動が正常に行えない状況が発生したため、アクセス障害が発生したと説明した。
アクセス障害の原因は、入場登録サイトに対し、2019年比で4倍となる想定外の同時アクセスがあり、入場登録サイトのサーバーが高負荷になったことが発端という。CEATEC 2020 ONLINE会場サイトへのログインは、入場登録サイトと連携するため、高負荷状態で連携用のAPIが正常に動作しなくなったことに加え、正常に登録できないユーザーがリロード要求を繰り返し負荷が増大。この結果、2019年の最大負荷時の10倍以上となったことで、復旧に時間を要したと発表した。
CEATEC実施協議会では対策として、次の4点を実施するという。
- 入場登録サーバーを増設
- 入場登録を行う各サーバーの処理数上げられるようチューニング
- 各ユーザーの(ログイン)セッション管理方式を変更
- 必要な入場登録サーバーおよびデータベースの追加設置および設定変更
CEATEC実施協議会 エグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏は、次のようにコメントしている。
「このたびのアクセス障害にて、ご不便とご迷惑をお掛けしたすべての皆様に深くお詫び申し上げます。残りの会期ならびに2020年12月末までのオンデマンド期間において同様の障害が発生することのないよう、主催者として対策に努めてまいります。」