韓国SK hynixは10月20日(現地時間)、米IntelのNANDメモリおよびストレージ事業を90億米ドルで買収すると発表した。急速に成長するNANDフラッシュ分野における競争力を強化し、世界の半導体業界をリードする企業としてさらなる飛躍を目指していくとしている。
買収は段階的に行われ、まずは2021年後半に予定されている政府の認可取得に向けて取り組む。その認可を受け、IntelのNAND SSD事業の知的財産と中国・大連の工場施設を移譲する。次いで、2025年までにNANDフラッシュウェハーの製造/設計に関する知的財産の他、R&Dに従事する従業員と大連工場の従業員を取得する予定。買収の最終的な完了までは、IntelはNANDフラッシュウェハーの製造と設計に関する全ての知的財産を保持するとのこと。
発表の中でIntelのCEOであるBob Swan氏は「この取引により、技術のさらなる差別化を図るための投資を優先することができる」と述べた。なお同社は10月2日の「National Manufacturing Day(全米製造の日)」において、米国国防総省のSHIP(State-of-the-art Heterogeneous Integration Prototype)プログラムで取り組んでいるFoverosなどの三次元実装技術に注力していることを明らかにしている。