小惑星リュウグウでサンプル採取を行い、イオンエンジン最終運転も無事に終え、12月地球帰還をめざして航行中の小惑星探査機「はやぶさ2」。そのミッションを描く『劇場版HAYABUSA2~REBORN』が、11月27日よりユナイテッド・シネマ豊洲など全国劇場でロードショーされる。予告編と新規場面カットが公開され、ナレーションを務める篠田三郎氏のコメントも到着した。
既報の通り、プラネタリウム向けのフルドーム映像などを手がけるライブが制作した第1作『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-』と、全国の科学館・プラネタリウムなどで現在上映中の3作目『HAYABUSA2~REBORN』を再編集し、ひとつの作品にまとめたものが『劇場版HAYABUSA2~REBORN』。
公開された予告編では、小惑星イトカワから帰還した初代「はやぶさ」の意思を継ぎ、生まれ変わった「はやぶさ2」が小惑星リュウグウにタッチダウンする姿や、空に飛び立つシーンなどが3DCG映像で描かれている。
ライブの『HAYABUSA』シリーズは、初代はやぶさの地球帰還後に劇場公開された実写映画とは異なり、人物はほぼ登場しない。ナレーションを務める篠田三郎氏(『ウルトラマンタロウ』東光太郎役など)が、視聴者と“擬人化”されたはやぶさに向かって、小惑星を調べる科学的な意義や、数々の苦難を乗り越える様子を静かなトーンで語りかけていく。
上坂浩光監督がシナリオも手がけ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の協力のもと、ライブが制作。NEC、大正製薬も協賛している。音楽は酒井義久。配給・宣伝はローソンエンタテインメント。
篠田三郎氏コメント
地球誕生の起源、宇宙の神秘、謎を探求し挑む小惑星探査機「はやぶさ」。気の遠くなるような小惑星までの何十億kmの旅。多くの科学者の希いを、想いを担って孤独にひたすらにミッションを遂行する「はやぶさ」。その「はやぶさ」を地上からコントロールし支えるJAXAの方達の英智に凡人はただただ感嘆するばかりです。
そして上坂浩光監督は「はやぶさ」が生命を宿している生きもののようにCGを駆使して(緻密で素晴らしい映像です)私達を未知の世界へといざなってくれます。上坂監督の創る映像を見て私はいつも思います。私達が暮らす地球はなんて美しいのだろうと。何十億年もの生き死にを経て今の私達が在る事を。宇宙から与えられた一人一人の生命の尊さに改めて気付かされます。
困難に遭っても決して諦めない、そして信じることの大切さを「はやぶさ」が私達に語りかけてくれるのです。
『劇場版HAYABUSA2~REBORN』のあらすじ
小惑星リュウグウのカケラを持ち帰るため、再び広大な宇宙空間へ飛び立ったはやぶさ2。
それから2年半、32億キロの距離を進み続けた孤独な旅路の末、待ち受けていたのは、想定外のリュウグウの姿だった。
あらゆる場所が岩で覆われ、タッチダウンに最適な、平らな場所が存在しなかったのだ。
「君を“また”失ってしまうかもしれない」小惑星イトカワでの悪夢が去来する。
はやぶさ2はどのように困難を乗り越え、数々のミッションを成功させていったのか。
そして彼がリュウグウで見つけたものとは……